Laurent-Perrier
GRAND SIÈCLE
ローラン・ペリエ グラン シエクル
「プレステージシャンパンは単一のヴィンテージであるべき」いう考えが、慣習、定説となっていた1950年初め、ベルナール ドゥ ノナンクールは至高のシャンパン・究極のプレステージシャンパンを探し求め、模索し続けました。たどり着いた答えは、シャンパン造りの原点にありました。複数のぶどう品種、それも白ぶどうと黒ぶどうという全く個性の異なるものをブレンドする、複数のヴィンテージをブレンド、複数のクリュをブレンドし、そうする事によって得られるバランスとハーモニーの探求こそが、シャンパンの伝統的かつ根源的思想の原点です。パワー、エレガントさ、フィネス、永い余韻、華やかさ、ヴィンテージ毎に様々な個性があります。複数の秀逸なヴィンテージをブレンドする事で単一では得られないハーモニーが生まれます。力強いアンボネ、エレガントなヴェルズネー、繊細なクラマン。
畑もそうです。グランクリュの中から11の村を、中でも最良の場所から選びぬいたぶどうが奏でるハーモニー。「ブレンドの芸術作品」こそがベルナール ドゥ ノナンクール氏が求め続けた答えでした。ノンヴィンテージではなく「マルチヴィンテージ」、それがグラン シエクルなのです。きらめく黄金の輝き、華やかな香り立ち、白い花とほのかな蜂蜜の印象、ローストしたアーモンド、ヘーゼルナッツを思わせる香り立ち。パワーとエレガンスの共存。フィネス。美しいハーモニーと長い長い余韻・・・・ グラン シエクル、それはシャンパンの真髄、そしてフランス文化の優雅さ。 まさに、求め続けた究極のプレステージシャンパンの世界がここにあります。
ブレンド
- ぶどう品種
- シャルドネ約55% ピノ・ノワール約45%
- クリュ*
- シャルドネ、ピノ・ノワールともに格付け100%のグランクリュのぶどうを使用。シャルドネは、アヴィズ、クラマン、オジェ、メニル・シュル・オジェ、およびシュイィのコート デ ブランのグランクリュより、そしてピノ・ノワールは、モンターニュ ド ランスのヴェルジ、マイィ、アンボネー、ヴェルズネー、ブージー、そしてアイのグランクリュの中でも厳選された区画のぶどうを使用。
*キュヴェにより多少の配合が変わります。ここでは、目安としての表示です。
醸造と熟成期間
あるべきグラン シエクルスタイルを実現するために、複数のぶどう品種をブレンドし、複数のヴィンテージをブレンド、複数のクリュをアッサンブラージュします。あるべきグラン シエクルスタイル- シェフ ド カーヴのミッシェル・フォコネは次のように言います。「我々は、グラン シエクルに、熟成された状態における力強い骨格、エレガント、そしてフレッシュさの完璧な調和を求めます。」そのために、750mlで7年から8年、マグナムにはさらに2年、必要と判断されれば更なる年月、セラーで熟成されます。
テイスティングノート
- 外観
- 煌く星のような輝きと淡いゴールドの色合い。絹のような細かい泡立ち。
- アロマ
- 微かな蜂蜜をイメージさせる香りを漂わせながら、凝縮感と複雑さを感じさせる香り。へーゼルナッツ、ローストしたアーモンド、ブリオッシュ、白い花などを思わせる香りが絡み合います。
- 味わい
- シルクのようなたおやかさ、かつリッチな口当たり。豊かなミネラル感と驚くべきフレッシュさが感じられます。長い長い余韻が印象的です。芳醇さと上品さの絶妙なバランスがそこに感じられます。
サービス
力強さと繊細さ、そしてアロマティックな凝縮感と際立つフレッシュさの完璧なバランスにより、グラン シエクルは、豊かな味わいを持ち、洗練された様々なお食事に幅広くマッチしています。トリュフと合わせた鶏料理、ワイルドマッシュルームと合わせた仔牛料理、さらにスズキ等の白身魚ともよく合います。最適なサービス温度は10℃。チューリップ型のグラスで味わう事で、よりこの偉大なるシャンパンの芳醇さ、複雑さ、奥行きを楽しめる事でしょう。
「偉大なるシャンパンは偉大なるボトル、方法でサーブされるべき」というのが、ベルナール ドゥ ノナンクールの哲学です。グラン シエクル(偉大なる世紀と呼ばれる)は、その名の通り太陽王(ルイ14世)時代、シャンパンが誕生し、フランス流生活様式であるアール・ド・ヴィーヴルの絶頂期を表しています。ワインを注ぐために用いられた(レギエール(水差し)がフランス宮廷の晩餐の席でその地位を確立したのもこの時代です。
グラン シエクルのレギエールは、フランスの金銀細工師と一流の職人の手によって造られた、洗練されたオブジェであり、ローラン・ペリエは、アール・ド・ヴィーヴルをささえる職人に対して敬意を表します。
重厚なグラン シエクルのボトルは、17世紀のフランスのガラス細工からインスピレーションを得た形状をしており、この独特なボトルのホルダー、レギエールは、最高の状態でサービスするために、肩部、肩についた取っ手、すらりと伸びた首の部分に至るまで錫(スズ)が使われています。積み重ねられてきたノウハウ、高い品質への情熱、愉しみ方や手作り、そういった様々なこだわりが、ローラン・ペリエが目指すグラン シエクルの真価であるといえます。