サントリー ワイン スクエア

2021年産ボルドーワインはクラシック?

シャトー ラグランジュの桜井楽生です。

2021年も残すところ、あとわずかとなりました。未だに新型コロナウイルスが思うように終息せず、皆様にお会いできない日々が続いておりますこと、大変残念に思っております。

そんな人間社会をよそ目に、ぶどうの樹は今年も私たちに素晴らしいぶどうの実を授けてくれました!今年は夏が比較的涼しかったこともあり、アルコール度数は高くなりすぎず、酸が比較的しっかりと残った、1990年代、2000年代を連想させる「クラシック」なスタイルのワインとなったようです。クラシックと言っても、「古めかしい」という意味ではありませんのでご注意を。私たちがワインを「クラシック」と言う時は、「格式ある」「一流の」という意味が込められています。クラシック音楽の、クラシックですね。
2021年産のワインは、昔からのボルドーワインファンの方々からは「待ってました!」という声で迎えられるのではないかと想像します。そして、最近ボルドーワインを飲み始めた方には、ボルドーワインの魅力の一つとしてぜひ楽しんでいただきたいヴィンテージです。
これから年が明けるとアッサンブラージュ(ブレンド)を行い、そして4月にはプリムールキャンペーンにて業界の方々にお披露目することになります。

一方、畑では、すでに2022年の収穫に向けた作業が始まりました。剪定作業です。
剪定は、ぶどう樹の大きさ、成長、収穫量等をコントロールするための作業です。そして、収穫量は品質とも関係しますので、今行っている剪定は、2022ヴィンテージの品質に影響を与える重要な作業と言えます。
シャトー ラグランジュの畑の樹は、1haあたり約8,500本。シャトー周囲の畑(AOCサン・ジュリアン)だけで、118haありますので、ぶどう樹の数はなんと100万本を超えることになります。この樹1本1本を、熟練したヴィニュロンが、手で剪定していきます。作業はこれから来年の4月まで、冬の間ずっと続きます。
機械化が進んだ現代においても、畑では多くの作業が昔と変わらず手で行われています。私たちがつくるワインの品質は、献身的な従業員の愛情込もった「手作業」によって生み出されているのです。

シャトー ラグランジュのFacebook、Instagramでも、日々情報発信をしていますので、ぜひご覧ください。

Facebook:https://www.facebook.com/ChateauLagrange1855
Instagram:https://www.instagram.com/chateaulagrange/