テイスティングが始まると、
「順当にいえばやはり、同郷の甘口ワインが合いそうだね。例えばチェレット モスカート ダスティはどうだろう。」
「そうですね。定石のモスカート ダスティとの組み合わせはきっと良いはずだ。でも、せっかくなので新しいマリアージュも探求したいから、他のワインもいろいろ試してみましょうよ。」
ということで、赤、白、スパークリング、そして甘口から辛口まで様々なタイプのワインを試していきました。
そんな中、白羽の矢がたったのが「フレシネ ミーア(赤)」。
「青カビタイプのチーズに赤ワインを合わせるのは難しいとよく言われるけれども、フレシネ ミーア(赤)との相性はとても良いね。」
「チーズと合わせると、ミーアのもつ残糖感はその甘さが引き立つだけでなく、全体をまとめてくれますね。」
「このワインの甘さが、チーズの塩味にマッチするね。ミーアはチーズをおいしくしてくれる万能選手なワインといえるかもしれませんね。」
と高評価ばかりでした。
「フレシネ ミーア(赤)」はスペインを代表するスパークリングワイン フレシネ社のスティルワイン基幹ブランド。ワインの名前にもなっているMia(ミーア)はスペイン語で「私のもの」という意味です。女性醸造家グロリア・コレルにより「畑でブドウをかじった時の感動をお客様に伝えたい!」という思いでつくられたワイン。スペイン原産のブドウの味わいを活かして、多くの人に親しみやすい味わいに仕上げられています。また、このワインはカスティーリャ産のテンプラニーリョ種100%でつくられるビノ・デ・ラ・ティエラ(地ワイン)です。
色調はやや濃いルビー色。香りはとても豊かで、よく熟したダークチェリーやプラムのような印象が感じられます。味わいは濃厚な果実味が印象的で、口に含むと同時に広がるやわらかな甘みと、タンニンの柔らかさが心地よい赤ワインです。木樽による熟成はあえて行わず、熟した果実の魅力そのままの、ふくよかで柔らかみのある凝縮したフルーティさが楽しめる赤ワインに仕上がっています。
ラベルデザインはバルセロナをイメージ。太陽によってまだら模様に見えるブドウ畑を色彩豊かなロゴ「ミーア モザイク」で表現しています。
チーズと合わせると、ワインの持つフルーティな甘さによってチーズのコクがさらに広がる新鮮な組み合わせになりました。Mia(ミーア)「私のもの」と名付けられたこのワインと「ヴェリツィン」との組み合わせは、召し上がった方ご自身が、「私の」お気に入りの組み合わせとして楽しんでいただけること間違いなしです。
もう一つメンバーがお勧めしたいワインは、テイスティング前の期待通りのワイン「チェレット モスカート ダスティ」。
メンバーからは
「チェレット モスカート ダスティは本当にフルーティ。まるでブルーチーズと一緒に生のマスカットをかじっている感覚になるね。」
「そうそう、甘いデザートを食べている感覚!」
「一般的なアスティ スプマンテはマスカットフレーバーが控えめなものが多いけれど、チェレット モスカート ダスティはピュアなマスカットのフレーバーが華やか。チーズを引き立ててくれるね。」
とコメントが挙がりました。
「チェレット モスカート ダスティ」はイタリア ピエモンテ州産のモスカート種からつくられる微発泡性の白ワイン。モスカートそのものの香りの他、メロンや白桃のようなフルーツの心地よい香りが感じられます。また、香りのイメージのままの自然な甘味が心地よく、フレッシュでフルーティーな味わいがあります。
「ヴェリツイン」と合わせると、ワインがチーズの持つ塩味や青カビのピリッとしたクセを和らげて、まさしくフレッシュな果物とチーズを一緒に食べているかのようなマリアージュが完成します。食後のデザートとして、また午後のひとときに楽しみたいおすすめの組み合わせです。
今回のテイスティングでは定石のブルーチーズと甘口白ワインではなく、「フレシネ ミーア(赤)」という赤ワインとの新しいマリアージュを発見できたことがとても新鮮でした。白のスティルワインはお勧めに選ばれませんでしたが、少し冷やせば白の辛口スティルワインでもあうのではないかという意見もあり、私自身も固定概念にとらわれることなく、いろいろ試してみようと思ったテイスティング会になりました。
今年は、昔からの組み合わせである定石を探求するのも良いですし、新たな組み合わせを発見する楽しみを味わっていただくのも良いですね。
ぜひ、1年のはじめに新たな組み合わせとして、ブルーチーズ「ヴェリツィン」と「フレシネ ミーア(赤)」を楽しんでみてはいかがでしょう!