このチーズに合うワイン

そんな「ペライユ」と一緒に楽しんでほしいワインとして、チーズとワインのプロが満場一致でお勧めに挙げたのが「ジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセ」です。このワインはボジョレー帝王と呼ばれる名醸造家ジョルジュ デュブッフ氏が、自分自身の生まれ故郷である有名なプーイィ・フュイッセ地域でつくった白ワインです。厚みがあり、まろやかで、口当りの良い辛口です。シャルドネ由来の甘い果実香が広がり、ブルゴーニュの白ワイン特有のマロラクティック発酵による味わいが、チーズの優しい味わいに心地よく溶け込んでいきます。また、木樽由来のほのかなバニラ香や複雑さが、クリーミーなチーズにリッチなコクと優しい余韻を加えてくれます。
今回試食した「ペライユ」は、表皮近くはとろりとし、中心部は芯のある状態でした。場所により微妙にワインとの相性も異なっており、マリアージュも2通り楽しむことができました。比較試飲したワインによってはチーズの表皮の苦味が気になるものもありましたが、「ジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセ」は「ペライユ」の持つ苦味さえ、長所として心地よく引き立ててくれる驚きのマリアージュでした。
赤ワインでのお勧めは「ブラゾン ド オーシエール」です。ボルドーのメドックに4つある一級シャトー、その一級シャトーの中で筆頭格付けに輝くシャトー ラフィットが南仏コルビエール地区で新たな挑戦を始めたシャトー オーシエールのセカンドワインです。

1st

ジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセ

ジョルジュ デュブッフ
プーイィ・フュイッセ

フランス
ぶどう品種 シャルドネ

名醸造家ジョルジュ デュブッフはボジョレーの帝王と呼ばれていますが、生まれたのはマコネー地区のプーイィ・フュイッセです。ボジョレーにかける意気込みは、もちろん並々ならぬものがありますが、誕生の地であるプーイィ・フュイッセへのこだわりもかなりのものです。ブルゴーニュの白ワインの名醸地であるコート ド ボーヌより南に位置し日照に恵まれるため厚みや複雑味があります。樽熟から来るバニラを連想させる香りを持つ、余韻の長いワインです。

2nd

 

ブラゾン ド オーシエール

フランス
ぶどう品種 シラー、ムールヴェードル、グルナッシュ、カリニャン

南仏コルビエール地区にシャトー ラフィット ロートシルトが所有する「シャトー オーシエール」からの赤。コルビエールACの力強さと、ラフィットのエレガンスの融合した逸品。凝縮された果実とフレッシュなアロマをあわせもつ端正な骨格を有したワイン。5本の矢のロゴが目印です。