さてボジョレー ヌーヴォーといってもいろいろありますが、「サン フェリシアン」とあわせたのは「ジョルジュ デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ ヌーヴォー 2009」です。ボジョレー地区の中でもコクのあるワインができる北部38の村の畑のぶどうだけを厳選してつくったワンランク上の芳醇な味わいのヌーヴォーです。花を思わせる繊細な香り、果実味が凝縮されたワインです。
繊細なワインに繊細なチーズ・・・そのマリアージュも淡く繊細なものかと想像しましたが、意外な感動を与えてくれました。滑らかなチーズは何の違和感もなく、素直にワインに溶け込み、絹のように細やかに口の中で溶けていきます。ふたつが合わさったことで感じた、赤い果実を思わせる濃厚な凝縮感は、どこか懐かしく落ち着いた気持ちにさせてくれたのです。お互いの味のバランスの良さが光る素敵な出会いでした。
冬が訪れるまでの実りのひと時を、繊細なワインとチーズに包まれるのも幸せですね。テーブルには「サン フェリシアン」と秋の味覚、ナッツや胡桃も添えて。クラッカーに添えるもよし、贅沢にスプーンですくってもよし。ワンランク上のヌーヴォーに真っ白いチーズ。今年も旬のおいしさを楽しみましょう。