ワインとのテイスティングの中で最も冴えた組み合わせだったのは、ロゼ色が美しいスペインのカヴァ、「フレシネ セミセコ ロゼ」でした。カヴァの軽快な泡とほのかな甘味がチーズの凝縮した旨味と混ざりあい、口の中で溶け合います。まるでお互いに手を取り合ってジャンプしているかのよう。ワインのフレッシュな味わいとともに余韻が長く続きます。
さて、暑い日本の夏にはキリッと冷やした爽やかな白ワインを楽しむのもいいですね。すっきりとした香りと爽やかな酸味が心地よい「ビニャ マイポ ソーヴィニヨン・ブラン」もおすすめです。ワインの軽やかな酸味とチーズの酸味が絡みあい、チーズの豊かなコク引き出します。穏やかな酸味を持つもの同士、清涼感溢れるマリアージュとなりました。
ちょっと手を加えてワインのお供にするのであれば、カリッと焼いたバゲットに「サントモール」をのせて、砕いたクルミ、ワインのコンフィチュールを添えます。ワインのコンフィチュールはワインを砂糖等と一緒に煮詰めてゼリー状にしたもの。透明感あるコンフィチュールがキラキラと涼しげで、暑さを吹き飛ばしてくれる事でしょう。