この料理に合うワイン

レシピに戻る

1st

モマンドール エクストラ ドライ 

モマンドール エクストラ ドライ

スペイン
ぶどう品種 マカベオ、アイレン、その他

今回の料理は、ヒラメのカルパッチョ ラヴィゴットソースです。ヒラメは、カレイ目ヒラメ科に属する魚です。海底にへばりつく為に、目と口を片側に移動させるように進化したフラウンダー(flounder)と呼ばれる魚の仲間です。カレイも同じような進化をしましたが、ヒラメの多くは、目のある方が体の左側、カレイの多くは右側です。卵から生まれたばかりのヒラメの稚魚の目は、普通の魚のように両側にありますが、体長が1cmを超えるあたりから、徐々に右目が移動していきます。口は、あった場所からあまり移動しないのですが、大きく移動する右目との位置関係から、口も移動しているような錯覚に陥ります。海底にへばりつくようになると、頭の上を通過する小魚や甲殻類などを捕食するようになります。カレイと同じように、いつもじっとしているイメージがあるかもしれませんが、かなり活動的で、海底から1m以上ジャンプするように小魚を捕らえる事もあります。都道府県別のヒラメの漁獲量は平成28年度で青森県がトップ、2位は僅差で宮城県、北海道の順です。繊細な味わいの白身の魚で、旬は寒い時期です。今回は、そのヒラメをラヴィゴットソースで頂きます。ラヴィゴットソース=Ravigote sauceはフランス語の動詞ravigoter =「元気を出させる」に由来しているようです。トマト、玉ねぎ、セロリ、やキュウリやピクルスなど、野菜や漬物を小さく賽の目に切った物をワインビネガーやバルサミコ酢で和えて作ります。

さて、このヒラメのカルパッチョ ラヴィゴットソースにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインは、モマンドール エクストラ ドライでした。世界No.1(※1)のカヴァのつくり手であるフレシネとサントリーが、日本の食に合う「ごちそう辛口」スパークリングワインをテーマに共同で開発しました。果実味が感じられるフルーティーな風味で、程よい酸味があり、辛口で爽やかな味わいです。幅広い料理に、上手く合わせる万能性が感じられます。モマンドールとは、カタルーニャ語で「黄金の時間」と言う意味です。

ヒラメのカルパッチョ ラヴィゴットソースに合わせるとヒラメの味わいが強調されます。

「モマンドールは爽やかで、ある意味、シンプルなワインですよね。料理の邪魔をせずに、素材本来の味わいが楽しめる感じです」

「ラヴィゴットソースも、爽やかな酸味があるので、合わせた時に、酸っぱ過ぎないか心配でしたが、酸のレベル感が丁度良く合っています」

「ソースのみじん切り野菜の清々しさが心地良いです」

「料理と合わせる事で、モマンドールの美味しさが、ぐっと持ち上げられる気がします。良いマリアージュですね」

今が旬のヒラメを、一度、ラヴィゴットソースで楽しんでみませんか?そしてモマンドールとの素晴らしい相性をお確かめくださいませ。

(※1)The IWSR2017 スパークリングワイン販売数量

2位に選ばれたのは、ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ ”ラ ヴィニェ”です。 ブシャール ペール エ フィス社は、創業1731年の、超が付くほどの老舗です。1731年は日本では享保16年、八代将軍、徳川吉宗の時代です。ブシャールが飛躍したのは3代目の時代で、フランス革命の時に、国に没収され民間に払い下げられたポテンシャルの高い畑を次々に購入し、所有面積を広げていきました。1970~80年代、一時期ブシャールは衰退の時期を迎えますが、1995年にシャンパーニュ アンリオを所有するジョゼフ アンリオ氏が経営を引き継ぎ、畑から醸造などあらゆる面に置いて改革を行いました。そのおかげでブシャールの品質は向上し、世界に名が知れ渡るメゾン&ドメーヌに返り咲きました。ラ ヴィニェは、コート ドール、コート シャロネーズ産のシャルドネで醸します。発酵はステンレスタンクで行い、一部のワインには樽熟成を施します。柑橘系果実の柔らかな香りと穏やかな口当たりが心地よく、ほのかなミネラル感がある、ブルゴーニュのシャルドネの典型ともいえるワインです。ヒラメのカルパッチョ ラヴィゴットソースに合わせると、ヒラメの繊細で滋味深い味わいが強調され、更に奥行きを増す感じがしました。ワインの余韻にある、心地良い苦味が、「大人の愉しみ」を感じさせる素敵なマリアージュでした。

2nd

ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ ”ラ ヴィニェ” 

ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ シャルドネ ”ラ ヴィニェ”

フランス
ぶどう品種 シャルドネ

3位はカザマッタ ビアンコでした。人気のワイン漫画でも紹介された、大人気のワインです。品種はヴェルメンティーノ60%、トレッビアーノ30%とモスカートが10%です。熟したリンゴを思わせる香りやハーブのニュアンスが感じられ、味わいはフレッシュ&フルーティーで果実味たっぷりです。バランスの良い白ワインで、酸味は穏やかです。ソースに使われたオリーブやトマトとの相性が極めて良く、ヒラメの旨みが上手に引き出されていました。ヒラメのラヴィゴットソースが完全にイタリア料理に感じられる楽しいマリアージュでした。

3rd

カザマッタ ビアンコ<br>※終売しました 

カザマッタ ビアンコ
※終売しました

イタリア
ぶどう品種 ヴェルメンティーノ、トレッビアーノ、モスカート

レシピに戻る