この料理に合うワイン

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1st

ダークホース ピノ・ノワール

ダークホース
ピノ・ノワール

アメリカ
ぶどう品種 ピノ・ノワール、グルナッシュ

今回の料理はブルーチーズとクランベリーとチョコレートのスプリングロール=春巻きです。今の時期は、一年間で最もチョコレートに注目が集まる時期です。チョコレートは、日本における品目別菓子消費金額のトップ(※1) です。2013年に、それまで1位だった和生菓子を逆転しました。日本人の平均消費量は2.07kgです。結構多いですよね?しかし世界の消費量を見ると1位はドイツで、なんと日本の約6倍(※2) です。2位はスイスで、以下ノルウェー、エストニア、イギリス、デンマーク、フィンランドとヨーロッパの国々が続きます。なんとなく多そうなアメリカは4kgあまりで、10位圏外です。ちょっと意外ですね。チョコレートはカカオの種子から作ります。カカオはアオイ科の植物で、中米から南米の熱帯地方が原産です。幹生植物で、枝の先ではなく、太い幹からいきなり大きなカカオの実が付きます。実は、大きいものでは長さ30cm、直径10cmもあります。現在、主に3つの品種が育てられています。クリオロ種とフォラステロ種とトリニタリオ種です。クリオロ種は中南米が原産とされます。その名前はCRIOLLO=クレオールから来ており「西インド諸島、中南米などで生まれ育った」といった意味です。独特の香りがあり、美味しいチョコレートになる品種なのですが、病害虫に弱く、ほんのわずかしか生産されていない貴重な品種です。フォラステロ種は、現在世界のカカオの8割以上を占める品種です。南米原産で、語源はFORASTERO=よそもの、という不思議な名前です。こんな名前が付いたのは、最初にヨーロッパにカカオを輸出したのがベエズエラ人だったからです。彼らはクリオロ種を販売しており、後からヨーロッパに売り込みに来た南米の豆の事を「よそもの」と呼んだからだと言われています。トリニタリオ種はクリオロ種とフォラステロ種を掛け合わせたものです。カカオの生産国のトップはコートジボワールで世界の約1/3(※3)を栽培しています。2位はガーナで、上位2国はアフリカの西エリアの国です。3位はインドネシアですが、4位、5位はナイジェリア、カメルーンで再びアフリカの西エリアの国です。原産地と現在の主要産地が異なっているんですね。チョコレート作りはカカオからカカオマスを作るところから始まります。カカオの実を発酵させ、焙煎し、すりつぶしてカカオマスを作ります。このカカオマスに、ココアバターや砂糖、牛乳などを加えると、チョコレートの元であるチョコレートドゥになるのですが、ここで疑問がわいてきます。チョコレートとココアの違いってなんだっけ?と言う素朴な疑問です。両方とも原料はカカオマスです。簡単に言うと、カカオマスからココアバターを抽出した残りがココアです。その抽出したココアバターをカカオマスに加えたものがチョコレートになるのです。チョコレートドゥは更にすりつぶされ、精錬され、テンパリングという温度調整をしながら結晶化をする作業を経て、やっとチョコレートになります。

今回は、このチョコレートを使って、デザートではなく料理を作ります。チョコレートはカカオ多めのものにし、相方にブルーチーズと乾燥したクランベリーを使いました。カラリと揚がった春巻きを食べると、チョコレートの香ばしく濃厚なカカオの香りが心地良く広がります。熱で溶けたココアバターとチーズの脂とが芳醇な味わいを生み出しています。ブルーチーズの塩味と独特な刺激感と、チョコレートの甘さとが絶妙にマッチしていました。このブルーチーズとクランベリーとチョコレートのスプリングロールにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはダークホース ピノ・ノワールでした。ダークホースシリーズは「驚きの濃い旨ワイン」をテーマに昨年発売され、たった半年で2万ケースを売り上げたヒット商品です。ピノ・ノワールは今月に新発売したばかりの新ラインナップです。品種はピノ・ノワールとグルナッシュです。通常ピノ・ノワールは単独で仕込まれるのが常識で「他ぶどう品種とのブレンド」を行いません。しかし、敢えて、掟破りを試してみるのがワインメーカー ベス・リストンなのです。「本当に美味しいものを追求するのに、陳腐な常識は邪魔なだけ・・・・」これが彼女の信条です。なので、発酵温度も普通とは違います。ピノ・ノワールは、通常では、ボルドーワインなどよりも低めの温度で発酵させるのが普通なのですが、彼女は「高温浸漬」にトライしているのです。

グラスに注ぐと、通常のピノ・ノワールよりも色は濃いめです。果実の香りが豊かで、ダークチェリーやブルーベリーの印象があります。花では、真紅のバラ、ラベンダーのニュアンスも感じられます。

熱々の春巻きと合わせると、力強いチョコレートやブルーチーズの味わいにダークホースは全然負けていません。多めに振ってある黒こしょうとも良くマッチしています。

「お料理として美味しい一皿ですね」

「チョコレートが甘すぎないし、ブルーチーズも多めに使ってあるから、ちょっと甘いフィンガーフードの感じです」

「ダークホースの力強さが活きるレシピだと思います」

バレンタインデーにチョコレートを使ったお料理はいかがですか?

その時には、是非、ダークホース ピノ・ノワールをお試しください。

※1:全日本菓子協会調べ
※2:国際菓子協会、日本チョコレート・ココア協会調べ2015年実績
※3:国際連合食糧農業機関 2013年FAO統計データベース

2位に選ばれたのは、サントリー デリカメゾン スパークリング 赤 280mlボトル缶、今年3月に新発売予定の缶入りスパークリングワインです。容量は280ml、二人で1杯づつグラスに注いで、少しおかわりがある感じです。スクリューキャップですから再度栓をする事もできます。写真をご覧ください、スパークリングワインらしいデザインです。デリカメゾンで培ってきた、いつもの食事に合う味わい設計でスパークリングワインをつくりました。熱々のチョコレート春巻きの濃い味わいを、良く冷えたデリカメゾン スパークリングがさらりと洗い流して、もう一口、食べたくなる感じです。ブルーチーズにある、刺激のある味わいとも良く合っていました。

2nd

サントリー デリカメゾン スパークリング 赤 280mlボトル缶<br>※終売しました。

サントリー デリカメゾン
スパークリング 赤 280mlボトル缶
※終売しました。

日本
ぶどう品種

3位はサントリージャパンプレミアム マスカット・ベーリ-A ロゼでした。マリアージュ実験に使用した2015年ヴィンテージは、山梨産が57%、長野県産が43%の配合比率です。サントリージャパンプレミアム マスカット・ベーリ-Aの赤を仕込んだ時にセニエした果汁を低温で丁寧に発酵させました。セニエとは本来赤ワインを濃くする為の技法です。ワインの色や香りの成分は、主にぶどうの果皮に含まれています。破砕したぶどうから果汁を一部抜き取ると、果汁の中の果皮の比率が高まり赤ワインのほうは香りや色の要素が多くなるのです。抜き取った果汁は、すでにロゼの色を帯びています。この果汁を白ワインのように低温で仕込みます。こうする事で美しい色合いで爽やかなサントリージャパンプレミアム マスカット・ベーリ-A ロゼが生まれるのです。 マスカット・ベーリ-Aのイチゴキャンディを連想させる香りとクランベリーが絶妙に合っていました。明確な残糖の甘味があるロゼワインなので、春巻きのチョコレートの甘味の圧力を柔らかく受け止めます。爽やかな酸味が、春巻きの脂分をさらりと洗い流してくれる素敵な取り合わせでした。

3rd

サントリージャパンプレミアム マスカット・ベーリーA ロゼ<br>※フロムファームにブランド名が変わりました。

サントリージャパンプレミアム
マスカット・ベーリーA ロゼ
※フロムファームにブランド名が変わりました。

日本
ぶどう品種 マスカット・ベーリーA ロゼ

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