この料理に合うワイン

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1st

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2017

ジョルジュ デュブッフ
ボジョレー ヌーヴォー 2017

フランス
ぶどう品種 ガメ

今回の料理はきのこソテーと紫キャベツのマリネのホットサンドです。ホットサンドは温製のサンドイッチです。サンドイッチの語源については、聞いた記憶がある方も多いと思います。イギリスのカードゲーム好きの貴族、サンドウィッチ伯爵の名前から来ている、という説が広く信じられていました。しかし、なんと、サンドウィッチ伯爵の研究家によると、サンドウィッチ伯爵がサンドイッチを発明したり、カードゲーム中にサンドイッチを食べ続けていた事実は確認できないそうです。ただ、いずれにしても18世紀後半のイギリスではサンドイッチが大流行していたのは事実のようです。サンドイッチはバリエーション豊富な食べ物です。挟む具材は、それこそ星の数ほどあります。ハムサンド、チーズサンド、タマゴサンド、レタスサンド・・・・・・・

形状もいろいろです。食パンを対角線で切って三角形、平行に切って長方形。食パンではなくコッペパンの上を縦に切ってつくるサブマリンサンド、略してサブなどもあります。原点は「パンで挟む」なのでしょうが、オープンサンドは「挟む」というポイントを超越しています。そもそもパンではないアイスクリームのサンドイッチなどもあります。「手軽に手で食べれる」ジャンルであった所を逸脱しているのがクロックムッシューやクロックマダムです。溶けたチーズが上にのっていますから、ナイフとフォークがないと食べ難いです。ホットサンドも本来は冷たい食品であったサンドイッチの枠組みにとらわれず熱々を楽しみます。美味しいものを追求する人間の創意工夫には限りがありませんね♪

今回はきのこをソテーしたものと紫キャベツのマリネを挟みます。きのこは、しめじ、エリンギ、マッシュルーム、舞茸です。パンは6枚切りの厚めのものを使います。パンにきのこソテーと紫キャベツのマリネをたっぷりと、これでもか!とのせます。シェーブルチーズとオレンジの皮のすりおろしをのせ、フライパンにバターを溶かして焼きます。その時にフライパンよりひと回り小さい鍋のふたなどで、ギュッと押しながら焼くのがポイントです。ホットサンドメーカーが無くてもできます!!そんなに難しくありません!!!

さて、この、きのこソテーと紫キャベツのマリネのホットサンドに、テイスティングメンバーが選んだイチオシワインは、ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2017でした。もちろん、マリアージュ実験は普通のボジョレーで実施しました。間もなく、2017年のボジョレー ヌーヴォーの解禁です!わくわくしますよね!!今年はどんなヴィンテージだったのでしょうか?ジョルジュ デュブッフ社輸出部長のアドリアン デュブッフ・ラコンブからヴィンテージ情報について連絡が来ています。

「4月末からフランス各地で何度か発生した霜害は、皆様のお耳にも入っているかもしれません。幸いにもヌーヴォー用ぶどうが収穫されるボジョレーやボジョレー ヴィラージュのエリアは大きな影響はありませんでした。」

5月は「雨」と「お天気」の月でした。一週間ずっと雨が降って、数日30℃を越える晴天、そしてまた数日の雨、の繰り返しでした。でも、これらは、ぶどうの生育に欠かせない大事なサイクルなのです。

6月初旬に小さな白い花を咲かせていたガメ種のぶどうは6月15日には、可憐な「実」を付け始めました。今年は1900年からの観測史上、3番目に暑かった春でした。なかなか当たらないフランス気象局の長期予報では「今年の夏は例年より暑くなる」でした。そして、この6月はフランス全土で30-35℃を記録するほど好天が続きました。特にボジョレーでは最高気温が38℃になり枝や葉は大きく成長しました。6月の最終週は幸いにも少し雨が降りました。この雨はぶどうの実の成長を助けました。

7月10日(月)にボジョレー北部で暴風を伴う雹(ひょう)が降りました。雹は竜巻状の強風と共に降り注ぎ、葉や実を切り裂き大きなダメージとなりました。クリュ デュ ボジョレーの一部は甚大な被害を被ってしまいましたが、ヌーヴォーぶどうの供給地であるヴィラージュエリアから南部のボジョレーのエリアは、ほぼ全く被害はない状況でした。

8月も順調に太陽に恵まれ、大きく美しく成熟し続けました。8月の天気が非常に重要で、糖度が上がり、より華やかで、心躍るボジョレー ヌーヴォーになるかどうかはここで決まります。今年の出来への期待感が高まったのはこの頃です。

8月28日(月)からボジョレー地方では収穫が始まりました。デュブッフ社の自社畑も29日から収穫をはじめています。

デュブッフ氏からもコメントが届いています。

「慢性的な雨不足と6-8月の30℃以上の好天は素晴らしい果実の凝縮をもたらした一方、房も実も小さくしてしまいました。 例年に比べ収量が1/2から1/3まで減ってしまったぶどう生産者もあります。2017年はデュブッフ社の持つ「アッサンブラージュ」と「セレクション」の経験がより活かせる年になるでしょう。艶やかな深紫色を持ち、カシスやブラックカラントなどの黒い果実のイメージだけでなく可愛らしい真っ赤なイチゴのイメージも残した、丸みを帯びてシルキーな味わいに仕上げていきましょうか…」

デュブッフ氏も腕の見せ所に張り切っているようです。

きのこソテーと紫キャベツのマリネのホットサンドと合わせると、ボジョレーの果実感が際立ちました。イチゴを思わせる甘い香りと爽やかさが広がります。

「軽やか同士で、とっても美味しいですね」

「シェーブルチーズって白ワインのイメージですが、ボジョレーにも良く合いますね」

「ホットサンドとボジョレーとが共鳴しあう感じです」

「ハムを挟むと、さらにボジョレーに良く合う気がします」

もう間もなくボジョレー ヌーヴォーの解禁です。是非今年の出来を味わってください。そして、きのこソテーと紫キャベツのマリネのホットサンドでボジョパしてみてください。

2位に選ばれたのは、カザマッタ ビアンコです。このワインを醸したのは、ビービー グラーツ氏。彼が生まれたのはフィレンツェの近くのヴィンチリアータの城で、今もそこに住んでいます。両親はともに芸術家です。ビービー グラーツ自身も一旦は芸術家の道を歩き始めましたが、2000年より本格的なワインづくりにも挑戦し始めました。そしてわずか5年目の2004年度のイタリア ソムリエ協会が選ぶ「ベスト・プロデューサー」最終選考の最後の3人に選ばれるという快挙を成し遂げました。カザマッタ ビアンコはヴェルメンティーノ60%、トレッビアーノ30%、モスカート10%。ステンレスタンクで醗酵し、ステンレスタンクで熟成させます。活き活きとして、華やかな香りです。フレッシュなネクタリンやハーブを思わせる香りもあります。酸とミネラルのバランスが心地よく感じられる、まさにヴェルメンティーノを綺麗に表現したワインです。ホットサンドと合わせると、オレンジのすりおろしとキャベツのニュアンスが強調されました。チーズの風味もカザマッタ ビアンコと出会うと乳の感じがぐっと前面に出てくる感じがしました。ワインと料理が上手くまとまり、丁度良いボリューム感の良い組み合わせでした。

2nd

カザマッタ<br>※終売しました ビアンコ

カザマッタ
※終売しました
ビアンコ

イタリア
ぶどう品種 ヴェルメンティーノ、トレッビアーノ、モスカート

3位はサントリージャパンプレミアム 津軽産ソーヴィニヨン・ブランでした。サントリージャパンプレミアム 津軽産ソーヴィニヨン・ブランはラベルを一新し、名称も若干変わりました。それは、国税庁による「日本ワイン」に関するルールの厳格化に対応し、正しく「日本ワイン」として表示するためです。ラベルもこれまでの版画によるブドウ畑の風景から、品種シリーズとのつながりを訴求するデザインに変更しました。そしてぶどう産地を消費者の方に明確にご理解いただくために、地名の後に「産」を記載するようにしました。青森県津軽地区産のソーヴィニヨン・ブランを100%使用。敢えて樽は使わないで、ステンレスタンクで熟成しました。香りは青リンゴのような爽やかさとパッションフルーツ、マンゴスチンを思わせる南国フルーツの香りの両方が感じられます。ジューシーで果実の甘さをリッチに感じ、程良い酸味が心地良く、軽やかな余韻が長く続くワインです。ホットサンドと合わせるとシェーブルチーズとの相性の良さが光りました。ソーヴィニヨン・ブランと出会うとシェーブルチーズがはらはらと甘くほどけるように溶けていきました。

3rd

サントリージャパンプレミアム 津軽産ソーヴィニヨン・ブラン<br>※フロムファームにブランド名が変わりました。

サントリージャパンプレミアム
津軽産ソーヴィニヨン・ブラン
※フロムファームにブランド名が変わりました。

日本
ぶどう品種 ソーヴィニヨン・ブラン

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