この料理に合うワイン

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1st

サンタ バイ サンタ カロリーナ ソーヴィニヨン・ブラン

サンタ バイ サンタ カロリーナ
ソーヴィニヨン・ブラン

チリ
ぶどう品種 ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ

今回のレシピは、イワシと玉ねぎとオレンジのマリネです。イワシはニシン亜目に属している数種の魚の総称です。主には、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシの3種類で世界全体での漁獲高はカタクチイワシが圧倒的に多いそうです。イワシは「海の牧草」や「海の米」と呼ばれ、他の生物の餌として大変重要です。人間が食べても、とても美味しいですし栄養面でも大変優れた食品です。たんぱく質やカルシウムが豊富で、ビタミン類もA、B類、D、E、Kや葉酸が沢山ふくまれます。B類ではB1B2B3B6B12が多く含まれ特にB12はイワシ100gで1日摂取必要量の3.7倍も摂取できます。またDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸を豊富に含み、CoQ10も沢山摂取できるスーパー食品なのです。今回のレシピに使ったのはマイワシです。マイワシは築地ではナナツボシとも呼ばれ、大きさで呼び分けられます。8cmから12cm程度の小さなものが小羽(こば)、15cm前後で中羽(ちゅうば)、20cm以上で大羽(おおば)です。マイワシは数十年の周期で大漁と不漁を繰り返す魚で、今、日本では増加期に入ったのではないか?と言われています。都道府県別の漁獲量を探したのですが農林水産省の統計ではマイワシ単独のデータが無く、イワシ合計のものしか有りませんでした。イワシ合計だと、2015年では長崎県がトップ、次いで三重県、宮崎県の順ですが、この県の顔ぶれを見るとカタクチイワシ比率が高そうです。マイワシ単独のデータをいろいろ探したら水産物流統計年報に港別のマイワシの漁獲量がありました。2014年のトップは銚子港で、なんと全国の37%を占めていました。銚子港はマイワシで超有名ですから順当なところです。2位が釧路港で16%、3位が八戸で10%でした。

今回は、このマイワシを使ったマリネです。一緒に使う素材は玉ねぎとオレンジです。オレンジは今の季節では国産は、ほぼありません。アメリカやオーストラリア、スペイン産のものが流通していると思います。今回のレシピでは皮の外側部分は剥いて使いますのでポストハーベストの心配は必要ありません。

この、イワシと玉ねぎとオレンジのマリネにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはサンタ バイ サンタ カロリーナ ソーヴィニヨン・ブランでした。

「抜群のおいしさで、日本の食事によく合うワイン」をコンセプトに2年前の夏に新発売され、その後、爆発的な売れ行きの人気ワインです。チリのセントラル・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブランとシャルドネを、1875年創業の、チリでも先駆的な存在の名門 サンタ カロリーナ社が醸しました。爽やかな香り立ちで、フレッシュな果実味と、イキイキした軽快な酸味が特長のフルーティでさわやかな味わいの辛口白ワインです。

イワシと玉ねぎとオレンジのマリネに、合わせると、イワシのコクのある旨みが引き立てられていました。

「青魚は白ワインとあまり合わないと言う方もいますが、このサンタの白は、とてもよく合っています」

「青魚の血合いの部分が白ワインだと生臭くなる時がありますが、サンタは、なりませんね!」

「イワシの味の、色んな要素とも上手く合っていて、バランスが取れています」

「オレンジの爽やかな柑橘系の香りとソーヴィニヨン・ブランが響きあう感じです」

玉ねぎやディルの風味もソーヴィニヨン・ブランの持ち味である緑っぽく、ちょっと浅葱を思わせる香りと調和していました。イワシと玉ねぎとオレンジのマリネとサンタの白とのマリアージュ、是非、お試しください。

2位に選ばれたのはバルトン&ゲスティエ ボルドー ブランでした。バルトン&ゲスティエの創業は、なんと1725年!ボルドー最古のネゴシアンのひとつです。現在のヘッドワインメーカーはローラン・プラダ氏です。バルトン&ゲスティエ社の製品にはいくつかのラインナップがあります。今日2位に選ばれたボルドー ブランはパスポート シリーズです。ワインを通して、「フランスのワイン銘醸地を旅している気分になれるように」という思いが込められているのです。ボトルのラベルも、パスポートを思わせるお洒落なデザインです。国内販売量の多いA.O.Cを厳選し、土壌やブドウの個性を活かしたワインづくりを行っています。ボルドー ブランの使用品種はソーヴィニヨン・ブランとセミヨン、味わいは辛口で、柑橘系の香り立ち、フレッシュハーブを思わせる香りがあります。緑のニュアンスと白い花のイメージもあります。軽やかな飲み口で清々しい酸と程よい厚みとのバランスが良いワインです。イワシの脂のコクを、まろやかに包み込む感じの合い方でした。

2nd

バルトン&ゲスティエ ボルドー ブラン<br>※終売しました

バルトン&ゲスティエ
ボルドー ブラン
※終売しました

フランス
ぶどう品種 ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン

3位に選ばれたのもバルトン&ゲスティエ ボルドー、その赤ワインでした。使用品種はメルロとカベルネ・ソーヴィニヨンです。味わいはミディアム ボディ、ブルーベリーやカシスなどのベリーを思わせる充実した香りとシダー(西洋杉)などの植物を連想させる香りがあります。ほんのりと香る樽のニュアンスもあって複雑で心地良い味わいを醸しだしています。イワシと合わせると白ワインと全然違う美味しさがありました。血合い部分のタッチが赤ワインの鉄っぽさと共鳴しました。イワシの脂もボルドー ルージュのキメ細かなタンニンと甘くマリアージュしています。ディル独特の香りも、カベルネ・ソーヴィニヨンの植物的な部分と良く合っていました。「青魚は赤ワイン派」の方々は、こういう合い方が好きなんだろうなぁ・・・と思わせるマリアージュでした。

3rd

バルトン&ゲスティエ ボルドー ルージュ<br>※終売しました

バルトン&ゲスティエ
ボルドー ルージュ
※終売しました

フランス
ぶどう品種 メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨン

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