暑い暑い夏がやってまいりました。年々暑さが厳しく、そして7月の早いタイミングから猛暑日のニュースが報道される頻度が多くなってきている気がします。暑いときには、何と言っても「暑気払い」ですよね。今では、暑気払いと聞くと、飲み会を連想する人の方が多くなったみたいですが、本来の意味は、ちょっとだけ違います。暑気は「しょき」とも読みますが、もともとは「あつけ」と読み、夏の暑さや、暑さの為に体が衰弱する事を指していました。暑気あたりの事ですね。暑気払いは、「熱を取り除く作用のある食べ物や飲み物を摂ったりする事」や、「体を冷やす作用のある漢方薬を飲む事」や、その「漢方薬そのもの自体」を指していたようです。代表的な漢方薬や飲み物としては酸梅湯や菊花茶、枇杷葉などが飲まれていたようです。酸梅湯は、梅を真っ黒になるまで焙煎した烏梅(うばい=カラスくらいに黒い梅)、サンザシ(山査子)の実を溶かして、少し甘みを付けて飲みやすくしたもので甘酸っぱい飲み物です。やはり暑気払いには甘酸っぱい飲み物が向いているのですね。その後、熱を取り除く作用のある「食べ物や飲み物を摂る会を催す事」も暑気払いと呼ばれるようになりました。今回のレシピは、いかにも暑気払いのワイン会のスターターにぴったりの、細くてつまみ易いフィンガーフードです。名前は海老ゴマ揚げ春巻き(ポピアトート クン)です。ポピアトートは揚げ春巻き、クンは海老、トムヤンクンのクンです。写真を見てください!細くて可愛いでしょ♪ 海老を荒く叩いて、ちぎった海苔と白ゴマをたっぷり混ぜます。春巻きの皮は半分に切って、細く巻きます。細く巻いたほうが、食べたときの食感がかりっとしますし、揚げ油の量も少なくてすみます。この海老ゴマ揚げ春巻き(ポピアトート クン)にテイスティングメンバーが選んだイチオシワインは暑気払いにぴったりのフレシネ アイス キュベ エスペシアルでした。フレシネ アイス キュベ エスペシアルは世界No.1(※)カヴァ フレシネから、新発売されたばかりの「アイス スタイル」 スパークリングワインです。スティルワインでは氷を入れて楽しむスタイルはありましたが、スパークリングワインに入れるのは、ちょっと新しいですね!
ちょっと大振りのグラスにかち割り氷をいれて、アイス キュベ エスペシアルを注ぎます。フレシネならではの細やかに立ち上る泡と共に、桃や洋梨を思わせる果物の香り、トロピカルフルーツのような甘やかな味わいも感じられます。カヴァの主要品種であるマカベオ、サレーロ(チャレロ)、パレリャーダに、シャルドネを加える事で、氷が溶けた時にでも水っぽくならなくて、爽やかな味わいが楽しめるようになりました。熟成期間は、12~14ヶ月と敢えて短めにして果物系の香りを残しました。ドサージュ(澱抜き後の糖分添加)は45g/Lです。ロックスタイルで飲むと、予想よりも辛口に感じます。海老ゴマ揚げ春巻きと合わせると、春巻きの香ばしさとアイス キュベ エスペシアルの焼いたトーストを思わせる香りとが良くマッチします。
「海老の味わいと良く合っています」
「甘さが邪魔をするかと思ったら、海老の旨みがくっきりとしますね」
「スイートチリソースをつけると、より一層合います」
「スイートチリソースのフルーティーさとフレシネの果実系の香りとが調和しています」
熱々の春巻きと、冷たーいアイス キュベ エスペシアルのコントラストが楽しく、つい次の春巻きに手が伸びる感じです。
「土曜の昼下がりに楽しみたい感じがします」
暑気払いのワイン会にぴったりの海老ゴマ揚げ春巻き(ポピアトート クン)とフレシネ アイス キュベ エスペシアルのマリアージュ、是非お楽しみくださいませ。
※The IWSR 2016 スペインスパークリングワイン販売数量