今回のレシピは、タイ料理の鯵とミント、レモングラス、生姜のサラダ(ヤム プラトゥ)です。ヤムは混ぜる、プラトゥは、和名をグルクマとかグルクマーと呼ばれる鯵と鯖を掛け合わせたような顔をした魚の事です。日本では沖縄や宮古、八重山あたりでしか流通しておりませんので、今回は真鯵を使って作りました。鯵はスズキ目の魚でプラトゥも鯖も同じくスズキ目に属している魚です。鯵の語源は味が良いから、と言われるくらい美味しい魚です。プラトゥも大変美味しい魚でタイではひと塩して蒸されたものが市場で売られていて、それを素揚げなどにして食べます。味わいも鯵と鯖の中間くらいの感じです。日本では蒸されて販売されている鯵は、あまり見かけませんので電子レンジで加熱して作ります。大きさにもよりますが20cmくらいの鯵2尾でしたら500Wで2分間くらいです。身をほぐして、骨を取り除きます。味の決め手はミントと生姜、それにライムの絞り汁です。ミントは2人前で 1カップ、生姜は 30グラムなので、かなりたっぷりと使います。盛り付けを写真のようにチコリやレタスを使って綺麗にすると、一層美味しくなります。
この、華やかに初夏を彩る鯵とミント、レモングラス、生姜のサラダにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはモマンドール ブリュットでした。モマンドールとはスペインのカタルーニャ語で「黄金のひと時」の意味で、世界No.1(※)のカヴァメーカーであるフレシネ社とサントリーが共同開発したスパークリングワインです。開発時のテーマは“季節の食材と楽しむ辛口スパーク”フレシネサイドの開発責任者はスペイン在住の日本人女性醸造家 佐藤陽子さんです。日本とスペインで何度も試飲と試食を繰り返し、コンセプトに合う理想の味わいを求め続けました。香りはレモンなど柑橘を思わせる爽やかなニュアンスです。口に入れるとすっきりとした酸味で辛口の味わいと後味の良いワインです。アルコールはあえて8.5度と控えめな設計にして、ふわりと軽やかな飲み心地にしてあります。
鯵とミント、レモングラス、生姜のサラダと、合わせると鯵の素直な旨みが引き立てられていました。
「鯵とライムが合わさっていて、とても爽やかなサラダが、モマンドールと合わせると更にフレッシュさが際立つ感じになります」
「モマンドールって、このサラダのどの部分とも喧嘩しないですよね。レモングラスやミントのハーブのニュアンスにも、生姜の刺激にも、ナッツにも、そしてもちろんライムとも・・・・」
「全部を、すっと持ち上げてくれる雰囲気かな」
「軽やかなワインならではの幅広い素材との相性の良さですね」
この鯵とミント、レモングラス、生姜のサラダは干物の鯵を使っても美味しく作る事ができます。これからの暑くて湿度の高い季節に、爽やかな鯵のサラダとすっきりとしたスパークリングワインを是非試してみてください。
※ The IWSR 2016 スペインスパークリングワイン販売数量