今回のレシピは、豚のハーブロースト アップルソース添え、ご馳走料理です。ボジョパ、クリスマス、年末年始とパーティーやワイン会、家族行事などで、ご馳走を食べる機会が多いのではないでしょうか?得意なご馳走料理をいくつもお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、レシピに悩んでネットで調べる方も多いのではないかと思います。ワインに良く合うご馳走料理に悩んだ時にはこの豚のハーブローストを思い出してください。パーティーなどを主催する時の一番の悩みは「ご馳走を作るぞ!!」と豪華レシピに取り組むと手間が掛かって、ホストである自分が料理やワインを楽しむ時間が無くなってしまう、と言う事ではないでしょうか?そんな時にこそオーブン料理です!!作るのにかかる時間は1時間ちょっとですが、そのうちの40分間はオーブンに入れている時間です。その間は自分もワインを楽しんだり、会話に参加する事ができます。素材は肩ロースの塊を切り開いて使います。開いて長くなった豚肉を巻いて焼くのですが、間に特製のたれを塗ります。今回はハーブダレです。セージ、パセリ、にんにくをみじん切りにして塩、オリーブオイルと合わせたものを用意しました。焼きあがりは塊なので豪華な上に、味わいが中まで入っています。また、このタレの味わいをアレンジする事でその日飲みたいワインに合わせる事ができます。この豚のハーブローストにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはヤルンバ ワイ シリーズ シラーズ/ヴィオニエでした。ヤルンバ ワイナリーは1849年、イギリス移民のサミュエル・スミスによって南オーストラリア州で創業されました。サミュエル・スミスは12歳の息子シドニーと共に月明かりの中、ぶどうを植えたのです。そしてそのぶどう園は「ヤルンバ」=アボリジニーの言葉で「すべての土地」を意味する名前を授けられました。今から160年以上も前の話です。ヤルンバ ワイ シリーズ シラーズ/ヴィオニエのラベルには馬があしらわれています。かつて人や荷物を運んだり、トラクターの代わりに畑を耕し、人と密接に生活をしていた馬は「伝統」と「過ぎ去りし良き時代」を象徴しています。ブラックチェリーやスミレの花を連想させる華やかな香り立ち、豊かな果実味と、キメ細かいタンニンが特長の、しなやかでエレガントな味わいの赤ワインです。豚のハーブローストと合わせると豚肉の本質的な旨みとヤルンバ ワイ シリーズ シラーズ/ヴィオニエの旨みとがぎゅっと手を握り合うのが判ります。
「! 、これは美味しい!!良くあっていますね」
「緻密なタンニンに豚の脂が溶けて甘みになります」
セージやパセリの緑の力強い香りとシラーズのユーカリの葉っぱを連想させる香りとが共鳴する感じで高めあっている気がします。
「リンゴのソースとも、このヤルンバは良く合っていますよね。リンゴって白ワインの方が相性良いのかなぁと、ずっと思っていました」
「少し使われているヴィオニエが橋渡しをしているんだと思うよ」
マシュー・ジュークス著『100のベスト・オーストラリア・ワイン2015/16版』でワイナリーオブ・ザ・イヤーを受賞した伝統と革新のヤルンバ、是非お試しくださいませ。