この料理に合うワイン

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1st

ジョルジュ デュブッフ ムーラン・ナ・ヴァン

ジョルジュ デュブッフ
ムーラン・ナ・ヴァン

フランス
ぶどう品種 ガメ

今回のレシピは、コック オー ボジョレーです。この料理の原型であるコック オー ヴァンは鶏の赤ワイン煮込みで、ブルゴーニュの郷土料理でしたが、現在ではフランス全土で作られるようになりました。ブルゴーニュでは基本的にピノ・ノワールで煮込むことが多いですが、ボジョレー地区では当然ガメで煮込んで、コック オー ボジョレーとなります。使う鶏は、もともとコック=雄鶏、それもヒヨコをつくる為に飼っていて用済みになった老鶏でした。それを美味しく食べるための料理でしたから、一晩ワインに漬け込み、更に、とても長い時間煮込んで柔らかくしました。最近では煮込み時間を短縮するために雛鶏を使う事が多いようです。雛鶏は柔らかくて美味しいのですが、老雄鶏から出る複雑な旨味は雛鶏には出せない深みのある味わいがあります。今回、薫先生にはボジョレー ヌーヴォーもにらんで軽やかなコック オー ボジョレーをイメージして若鶏を使ったレシピを考えていただきました。煮込み用の赤ワインは、今回はボジョレーを使いました。もちろん、ボジョレー ヌーヴォーでも当然オッケーです。ワインたっぷりで煮込んでいきます。2人前で400cc、4人前だったら1本使います。煮込み時間は1時間半、比較的短めです。

このコック オー ボジョレーにテイスティングメンバーがイチオシに選んだワインはジョルジュ デュブッフ ムーラン・ナ・ヴァンでした。ボジョレーで最も優れた10の村々をクリュ デュ ボジョレーと呼び、別格扱いにしていますが、ムーラン・ナ・ヴァンは、そのクリュ デュ ボジョレーの中でも最も複雑で長熟が可能なワインだと言われています。クリュ デュ ボジョレーの畑は花崗岩が崩れた粗粒砂が主体のところが多く、このムーラン・ナ・ヴァンの畑も花崗岩が崩れた粗粒砂主体で出来ています。他のクリュに比べて特に違うのはマンガンの含有量です。と、言うのもムーラン・ナ・ヴァンの畑には昔、マンガンの鉱山があったくらいで、マンガンやその他の鉱物成分を多く含みます。黒いさくらんぼ、ラズベリー、イチゴなどの果実を思わせる香りがあり、スパイシーな芳香も感じられます。熟成につれ動物的なニュアンスやミネラルのニュアンスが出てくる。ガメと思えないピノ・ノワール的なアロマさえ感じられるワインです。
コック オー ボジョレーと合わせると鶏のコク、脂の甘みとムーラン・ナ・ヴァンの骨格感、のある味わいが良く合います。コート ドールの現地で食べるコック オー ヴァンに比べると軽やかですが、しっとりとした旨みがあります。
「ワインと料理の相性の鉄則どおりですね!」
「料理に使ったワインと同じワインや同じ系統の格上ワインは合わせやすい、ですね!!」
料理とワインの力感のバランス、濃厚ではないが優しい味わいがじわじわ広がるコック オー ボジョレーとムーラン・ナ・ヴァンのたなびく様な余韻が心地良いマリアージュでした。

2位に選ばれたのはジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォーです(実験はボジョレーで実施)。コック オー ボジョレーにすんなりと馴染み、自然でしみじみとした美味しさ、ハーモニーを奏でていました。 2014年のボジョレーでのぶどうの生育情報です。1月~3月は、ここ10年間の平均を上回る気温。2月上旬からも晴天と高めの気温が続いていて、ぶどうは平均より2週間ほど早く、萌芽しました。6月に入り開花、10日ごろ、ほぼ満開。開花期は天気に恵まれ、かつ、水不足にならない程度に降雨もありました。7月は好天が続き、8月頭には、色付いたぶどうと緑のぶどうが混在する果実の成熟時期「ヴェレゾン(veraison)」 に入りました。8月上旬は少し雨が多かったですが、8月中ごろから良い天気に恵まれました。9月9日から収穫開始!昨年に比べ今年は2週間早く収穫です。12年・13年に比べて質・量ともに充分な収穫となりました。2014年は大変バランスの取れた恵み豊かなヴィンテージです。美しいルビーレッドでフレッシュなラズベリーを思わせる華やかな香りが溢れます。口当たりはなめらかでブルーベリーの様な果実味があり、エレガントな味わいだという情報がジョルジュ デュブッフ氏のお孫さんのアドリアン デュブッフ・ラコンブさんから入っています。ご期待ください!!

2nd

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー 2014

ジョルジュ デュブッフ
ボジョレー ヌーヴォー 2014

フランス
ぶどう品種 ガメ

3位に選ばれたのはジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセでした。プーイィ・フュイッセはボジョレー地区のすぐ北側に広がるマコネー地区の南側のエリアです。標高の高いところにまで畑が広がり、場所によっては標高500mに迫るところにまで畑があります。コート ド ニュイの最も標高の高い畑でジュヴレ・シャンベルタンのプルミエクリュの360mですから100m以上も高いことになります。 厚みと柔らかみのあるシャルドネらしい合い方でガメの赤とは違うマリアージュでした。

3rd

ジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセ

ジョルジュ デュブッフ
プーイィ・フュイッセ

フランス
ぶどう品種 シャルドネ

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