今回のレシピはタイ料理で、カオマンガイ(鶏の炊き込みご飯)です。カオはお米で、イコールご飯のことです。ガイは鶏肉で、炊飯器だけで出来る簡単レシピです。
レシピに掲載しているタレは本格的タイ式のタレです。レシピをご覧になって「うわぁ・・・・こんなにタイの調味料が揃わないわぁ・・・・これじゃぁ作れないわねぇ」と、お思いになった方!ご安心ください!!シーイウカオは日本の普通の醤油で代用しても大丈夫です。タオチオ(タイのお味噌)は大豆の発酵食品で、日本の味噌より柔らかく液体状で豆も多少原形を留めています。多少ニュアンスは変りますが日本の味噌を白ワインで溶いたもので代用可能です。
プリッキーヌは鷹の爪で大丈夫。シーウイダムは溜まり醤油のような外観の黒い醤油です。かなりこってりした甘みのある調味料です。ちょっとニュアンスが変りますがナンプラー大さじ1と砂糖大さじ2で代用可能です。砂糖はグラニュー糖より三温糖か黒砂糖のほうが、よりシーウイダムにニュアンスが似るかもしれません。こういった代用調味料を活用した簡単レシピでも十二分に美味しいカオマンガイが出来ます。
このカオマンガイにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはジョルジュ デュブッフ マコン ヴィラージュでした。ご存知ジョルジュ デュブッフ氏はボジョレーの帝王として有名ですが、出身はお隣のマコンで、マコンの白ワインにも深い愛着と思い入れがあるのです。ジョルジュ デュブッフ マコン ヴィラージュは果実味と大地のミネラル分が豊かに凝縮された、心地よく、ふくらみのある香りと味わいのワインです。
カオマンガイを試食します。カオマンガイのお皿から鶏のスープのしみじみとした旨みのある香りがしてきます。タイ米の独特の心くすぐる香りと、パクチーのちょっとクセがあって、でも、とっても爽やかな香りもやってきます。タレを掛けずに、ご飯と鶏を口に運ぶと、ご飯は上品な薄味で、鶏の柔らかな旨みと上手く調和します。タレを掛けるとタイ醤油と味噌のコク味がアクセントになります。ジョルジュ デュブッフ マコン ヴィラージュと合わせると鶏のふっくらとした味わいとマコンの柔らか味があってふくらみのある味わいがぴったりマッチします。タイ米の香りも、より心地よく感じました。
「柔らかさと柔らかさのぴったりバランスですかね」
「舌にじわっとした旨みの余韻が残ります」
「ワインと料理の両方が上がる良いマリアージュのパターンですね」
鶏の優しい旨みとワインの美味しさ感の両方が上がる素敵なマリアージュでした。
カオマンガイですが、最近渋谷に専門店も出来たりして人気急上昇中です、是非、デュブッフ マコン ヴィラージュとの相性をお試しください!。