赤玉はサントリーの原点ともいえる製品です。1907年に発売されました。発売当時は赤玉ポートワインという名称でしたが、マドリッド協定(原産地名称表示に関する協定)に従い1973年に赤玉スイートワインに名称を変更しました。ラベルの赤い丸は太陽、日の丸とも共通し、「万物に命を育む太陽」に畏敬の念を抱くサントリー創業者鳥井信治郎の想いが込められています。赤玉は爆発的に支持され、その利益で、長期の熟成を必要としたウイスキー事業に乗り出すことが出来ました。赤玉はいろいろユニークな事にチャレンジしています。大正11年には、赤玉楽劇座(オペラ団)を結成して全国巡業したり、日本初となる美人ヌードポスターを制作したりしました。発売当時の赤玉は高価なワインで、価格は1本(550ml)38~39銭でした。米1升が10銭でしたので、赤玉は米4升分だったと言う訳です。日本人の舌に合ったのか、販売は順調に伸び続け、東京五輪のあった1964年には、なんと168万ケースに達しました。その後、スティルワインの普及とともに数量は漸減してきましたが、2013年実績でも24万ケースの販売実績があるビックブランドです。今年(2014年)の1月29日の朝日新聞の「まだまだ勝手に、関西遺産」では、この赤玉が取り上げられ、「ワインと合うレシピ」のコラムのお料理を作ってくださっている料理研究家の鈴木薫先生が、御祖母様の赤玉に関する思い出と、お料理への応用の記事を書いてくださいました。
さて、今回のレシピは「赤玉の角煮」です。写真をご覧ください!
仕上がりの色合いが素晴らしく、豚肉のテリが半端ないでしょ♪
この角煮2人前に、赤玉をなんと、400ccも使っています!!
この、赤玉の角煮にテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはボルドーACのNo1ブランド(※)カステル バロン ド レスタックでした。バロン ド レスタックはこだわりの樽熟ワインです。樽熟ワインを100%使用し、しかもオーク樽で6ヶ月以上熟成しています。カステル社では、この樽熟の工程をローコストで行うためにヨーロッパ最大級の樽熟庫を作り効率化を図りました。なんと、この樽熟庫で、5万丁もの樽を熟成することが出来ます。と、いった努力の結果、カステル バロン ド レスタックはバリューボルドーを8年連続で受賞(2013年現在)しています。角煮の豚の旨みと、リッチな樽のハーモニーが素敵でした。
※ IRI FRANCE 2012データ フランス国内、ボルドーACワイン2012年 年間販売数量