今日はビーツとポテトのピンクサラダです。ビーツとジャガイモとくると、北海道のイメージですよね。生のビーツは、なかなか手に入らないエリアが多いので本日は缶詰のビーツを使います。生のビーツは蕪のような形ですので蕪の仲間と思いがちですが、実はほうれん草の仲間なんですよ。鉄分やカリウムなどを豊富に含んでいて大変栄養価の高い植物です。ポテトを湯がいてビーツと合わせて塩コショウをして、マスカルポーネと混ぜていきます。あっという間に、美しいピンク色のサラダの出来上がりです。そのままガラスの器に盛っても美しいのですが、今回はチコリの舟に乗っけてあげてセルフィーユをあしらいます。最後にお好みで白コショウを振ればオッケー、見た目も美しくワインと良く合うおつまみの完成というわけです。
美しくピンクに輝くチコリの舟を手に取ります。ビーツから土の香りが漂ってきます。大地の力を感じさせる素敵な香りです。「茹でたほうれん草の赤い根っこのところの香りがしますね」白コショウの少し刺激感のある香りが食欲をそそります。
このビーツとポテトのピンクサラダにテースティング参加者が選んだイチオシワインはビニャ マイポ ソーヴィニヨン・ブラン/シャルドネでした。ほぼ、満場一致でした。ビニャ マイポはその名の通り、チリのワイン銘醸地「マイポ ヴァレー」の産、爽やかな柑橘系を連想させる香りを持つチリワインです。
チコリの舟をかじると瑞々しいチコリジュースが溢れます。鮮烈で活き活きとした印象です。ビーツの独特な香りが鼻をくすぐります。ビーツの甘みとマスカルポーネのリッチな味わいが良くマッチします。ビニャ マイポをあわせるとチコリの爽やかさが3倍増する感じがします。「ビーツってボルシチくらいしか印象が無い野菜ですが、力がありますね」「ポパイじゃないけど力が漲る気がします」ビニャ マイポの柑橘を連想させる香りは、ビーツの大地の香りとも良く調和しています。根菜の大地の力とチリの太陽の力が合体した素晴らしいマリアージュでした。