鴨、美味しいですよね。
フランス料理ではよくフルーツをソースにして合わせます。オレンジや桃。鴨はそういった果実の甘い香りと相性が良いんですね。今日はミックスベリーを使います。皮目からしっかり焼かれた鴨、スライスすると艶っぽいロゼカラーです。お皿からチェリー、フランボワーズ、カシスなどさまざまなベリーの香りが立ち昇ります。「うーん、良い香り!」
「かなり甘い香りですね」その甘い香りの合鴨ソテー ベリーソースにメンバーが選んだイチオシは?
ジョルジュ デュブッフ サンタムールでした。
ボジョレー地方のワイン法ではボジョレーのワインを3つのランクに別けています。その最上ランクが「クリュ ボジョレー」。10のクリュがその栄誉を受けています。サンタムールはその10のクリュの中でも最も北に位置し石灰岩に富んだ土壌です。10のクリュのなかでもしなやかで華やかなワインです。そして名前。サンタムールは「愛の聖人」という意味でなんです。 「香りが華やかですね」「さくらんぼやイチゴを連想しますね」 鴨を口にいれてぎゅっと噛むとじゅわっと肉汁があふれます。その肉汁とベリーソースが渾然一体になります。そこにサンタムールの果実味たっぷりのワインがはいると「うわっ果実の爆発だぁーって感じですね」「鴨ってほんと、フルーツと仲良しですね」「あと口の余韻が素敵ですね」
愛の成就を予感させる、そんなマリアージュでした。