鯵は味なり!の言葉があります。本当に美味しい魚ですよね。鯵の旬がいつなのか、ものの本をひも解いて見ると本によりいろいろな記述があります。初夏から11月説。5月から7月説。3月説には「鯵の文字は旬を3月に迎えるゆえに魚偏に参と記す」と解説までありました。
いずれにしても「年中安定して美味しい」のが鯵の良いところですね。今日はその鯵を洋風のたたきにしました。ピクルスとバジルの葉と玉ねぎが入ります。鯵のたたきのねっとりとした濃厚な旨みとピクルスの爽やかさが良くマッチします。
メンバーの選んだイチオシはウィリアム フェーブル シャブリでした。鯵のたたきを食べながらシャブリのグラスを鼻に近づけただけで、香りのマリアージュが始まります。磯のニュアンスが付け加わる感じがします。ただの鯵のたたきではなく海辺の潮風の中で食べている、そんなワンランク上の楽しみを思わせます。シャブリのあざやかな酸味で爽やかさも一段とアップします。旨みの余韻もシャブリのミネラル感で、より強くなった気がします。
素晴らしい、まさに絶品マリアージュでした。