最近のアウトドアブームで、野生の茸を不用心に食べる人が後を断たないという。笑い茸やらシビレるのやら、毒茸もいろいろだが、見分け方に法則はないらしく、昔からよくいう「茎が縦に裂けると食べられる」「色鮮やかなのは毒」「虫が食っていればOK」「ナスと一緒に煮ればよい」「塩漬けにすれば大丈夫」などはほぼ迷信。欧米では銀のスプーンが黒くなったら危険というそうだが、これも一部の茸に含まれる硫黄分に銀が反応するからで、あてにはならないようだ。知らない茸は食べぬこと。さて松茸前線もだいぶ南の方に下がってきたようで、待ちこがれた国産の本場物もいまが最盛期。松茸だったら多少財布はシビレても、山崎のグラスに笑いが絶えぬ。
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