浴衣でも着て縁日の夜店に出掛けようかというときに、下駄がないとちょっと困る。雪駄という手もあるが浴衣にはどうしても下駄だろう。今では職人さんも少なくなったらしく、なかなかいい下駄が見つからない。最近ではゴム底のも出ているらしいが、やっぱり下駄はカランコロンといきたいものだ。ところで日本人は弥生時代にはもう下駄を履いていたのだそうで、古墳時代には今の下駄と余り違いがなかったというから感心するではないか。もちろん当時は何か特別な目的があって履かれたのだろうが、下駄履きでといういい方には、飾らず、気取らず、お手軽にというような意味合いもある。どうです、今夜あたり下駄履きで山崎でも飲みにいらっしゃい。
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