ツバメはどういうものかわざわざガレージの天井とか駅や消防署の入り口とか、人がたくさん出入りするような場所に巣を作る。不思議に思っていたら、あれは人に見守られることで外敵からヒナや卵を護っているのだそうである。自然の多い公園などでは餌を採るだけで、巣づくりはもっぱら家の軒先。なかなか頭がよろしい。最近では森にいるはずのヒヨドリがベランダに繁殖したり、都市は必ずしも鳥にとって棲みづらい環墳ともいえないらしい。鳥にも都合派と自然派がいるのですね。さて五月に入ると愛鳥週間も。野鳥を求めて山や水辺に出かけるのもいいけれど、山崎のグラス傾けながらバルコニーのスズメを観察するのも結構面白いのではなかろうか。
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