話題の3Dの本を買って来て一杯飲りつつパラパラめくる。3Dとはスリーディメンション、三次元、つまり立体のこと。目がチラつくような点々のマダラ模様や同じ写真が二枚並んでいたりして、これをじっと睨んでいると絵や文字が立体的に浮かび上がってくるという。この裸眼立体視には平行法と交差法の二方法があり、平行法は遠くを見るように視線をぼんやりさせる。交差法はいわゆる寄り目。さて幾度も失敗重ねるうちふいにムクムク画面が盛り上がってきて、成程これは不思議な感覚だ。何の装置も使わぬところがすごい。人間にはまだまだいろんな能力が残されてるなァと感心しつつ山崎を口に含むと、ピュアモルトの香りも舌の上でくっきり3D。
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