山崎のラベルに隠された秘密
シングルモルトウイスキー「山崎」のさまざまなブランドストーリーをご紹介してきました。
9回目の今回は、「山崎」のラベルに隠された物語をご紹介します。
創業者・鳥井信治郎の志
堂々たる墨文字が存在感を放つ「山崎」のラベル。崎の字に注目してください。
旁(つくり)が、実は「奇」ではなく「寿」と描かれているのです。
サントリーの前身である「寿屋」を興した鳥井信治郎。
スコットランド以外では本格的なウイスキーをつくることは不可能と言われていた時代に、
「日本人の手で、世界に誇るウイスキーをつくる」という夢を抱いたのです。
猛反対する周囲を尻目に、1923年、
日本最古のモルトウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所の建設に着手。
幾多の苦難を乗り越えながら、日本にウイスキー文化を花開かせました。
墨文字に忍ばせた、想い。
やがて、信治郎の次男である佐治敬三が二代目マスターブレンダーを受け継ぎました。
敬三が抱いた夢は、ブレンデッドウイスキー全盛の中、
日本を代表するシングルモルトウイスキーを世に出すことでした。
「スコッチとは異なる、日本のシングルモルトウイスキーはどうあるべきか」
2年の歳月をかけ、熟慮と試行錯誤の末、
1984年、シングルモルトウイスキー「山崎」は生まれたのです。
山崎の墨文字は、敬三自身の手によるもの。
そっと「寿」の文字を忍ばせたのは、寿屋から続く、
ウイスキーに賭ける想いを引き継ぐという意志と、
自らが想いを込めて生み出した、
ジャパニーズシングルモルトウイスキーの門出を寿ぐ気持ちが込められているのです 。
山崎倶楽部
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