YAMAZAKI BRAND STORY vol.7
“テイスティングの基本”
幾重にも重なりあった。ウイスキーの香味を紐解く。
シングルモルトウイスキー「山崎」をお愉しみいただく際に
ぜひ知っておいていただきたい「テイスティングの基本」をご紹介します。
美しい色、折り重なる味、香り、そして余韻・・・。
五感を研ぎ澄ませ、グラスにゆらめく液体と向き合う。
ウイスキーの香りや味をじっくりと吟味することを「テイスティング」といいます。
香り立ちのよいテイスティンググラスに「山崎」を注ぎ入れ、
自らの五感を総動員して味わってみると、
普段から飲み親しんでいるものでも、
驚くほどたくさんの香りや味が内包されているのに気づくことができます。
サントリーのブレンダーも行っているテイスティング方法をご紹介します。
ぜひ一度トライしてみてください。
テイスティングの基本
初めに
「山崎」とテイスティングラス、常温のミネラルウォーターを用意します。
1. 色
「山崎」を適量グラスに注ぎ、“色”を確かめます。
ウイスキーの色は、熟成に使った樽や熟成年数などによって異なります。
2. 加水
「山崎」と同量の水をグラスに注ぎ、1対1に割ります。
アルコール度数が約20%になり、
「山崎」に溶け込んでいるさまざまな香りが開かれていきます。
3. 香り
口に含む前に“香り”を確かめます。
グラスを回し、「山崎」がグラスの内側を濡らすようにすると、
香りが一層よくたちあがります。
苺、レーズン、熟した柿、バニラ、チョコレートなど、
ご自身が感じたままに、いくつも口に出してみてください。
4. 味わい
いよいよ次は“味”。口に含み舌の上でころがしながら、
複雑さや奥深さをじっくり紐といてください。
5. 余韻
ウイスキーの醍醐味は、“余韻”にもあります。
鼻腔や口中に残る香りや味わいを、
目を閉じ、感覚を研ぎ澄ませて味わってください。
バニラやシナモンなどの香りが顔を出したり、
樽香やドライフルーツなどの深みのある味わいを感じることもあります。
どんな香味がどのくらい続くのか、その厚みはどうなのか。
口に含んだウイスキーが去り際に魅せる、印象的な後ろ姿を堪能してください。
山崎の個性を、テイスティングで愉しむ。
山崎の地に湧く名水で仕込まれ、この地で季節を重ねながら、
樽の中でゆっくりと熟成を深めていくシングルモルトウイスキー「山崎」。
テイスティングを通して、長い年月の間に「山崎」に溶け込んだ
自然、風土、そして職人の想いと技を、より深く味わってみてください。
「山崎」
やわらかく華やかな香り、甘くなめらかな味わい。
やわらかく華やかな香りに潜むイチゴのような香りは、
ワイン樽熟成モルト原酒由来のもの。
甘く煌めくような、なめらかな広がりは、
ミズナラ樽熟成モルト原酒が加わることによって生まれています。
山崎 Tasting Notes
- 色
- 赤みがかった明るい琥珀色
- 香り
- 苺、さくらんぼ
- 味
- 蜂蜜、なめらかな口あたり、広がりを感じる甘み
- フィニッシュ
- 甘いバニラ、シナモン、綺麗で心地よい余韻
「山崎12年」
繊細で複雑、深みのある味わい。
ホワイトオーク樽熟成原酒由来の、
甘いバニラ香と熟した果実香が特長です。
シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒が潜みつつ、
香味に複雑さと深みを与えています。
山崎 Tasting Notes
- 色
- 琥珀色
- 香り
- 熟した柿、桃、バニラ
- 味
- 奥行きのある甘味、厚みのある味わい
- フィニッシュ
- 甘いバニラ、樽香、心地よく長い余韻
いかがでしたか。
山崎の風土と職人の技が生む、「山崎」ならではの香り、味わい、余韻、
そしてそれぞれの個性を、感じとることができたのではないでしょうか。
ウイスキーは“時の芸術”です。
一日一日、一年一年、土地の自然と職人の愛情に慈しまれながら、
何年も何十年もかけて育ち、みごとに熟成した、時の賜物です。
テイスティンググラス片手にウイスキーに向き合うときは、
そのウイスキーに流れた"時"を思い浮かべてみてください。
ゆらめく琥珀が、より雄弁に語りかけてくれることでしょう。
山崎倶楽部
シングルモルトウイスキー山崎をよりいっそう愉しんでいただくためのファンクラブです。
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