スモーキーさにそよぐ、
豊かな香味特性を視覚化した
「スモーキーリング」

スモーキーフレーバーはピートの燻煙により麦芽に付着した化合物によるもの。主としてフェノール類。この濃度や比率、その他の香気成分の違いによってスモーキーさは異なってくる。また同程度のフェノール値であっても、アイラ島とハイランドといったピート採掘地の植生環境の違い、発酵や蒸溜の細かな違い、熟成樽種の違いなどでそれぞれのブランドの香味特性は大きく異なる。
スモーキーさを抱きながらも甘美さやスパイシーさなど、複雑で重層的な、豊かなフレーバーを感じ取ることができる。
「スモーキーリング」は上記をふまえて、スモーキー4において特長的な香味をわかりやすく視覚化したものである。

• スパイシー

  ハーブやジンジャー、胡椒、シナモンといったスパイス。上等なレザー、トースト様、あるいはナッツ類。また枯葉や土を掘り起こした大地の匂い、焦げたオークや葉巻といった乾いたスモーク香など、ドライな感覚。

• フルーティー

  オレンジやライムの柑橘系の爽やかさから、バナナ、洋梨、リンゴ、トロピカルフルーツや熟した果実など。また花のような華やかな香りもここに含めた。

• 磯の香

  海藻や潮の香、薬品を想わせるヨード様。また甘草、靴クリームなどを連想させる強烈で直接的な香りや塩っぽさ。

• スウィート

  バニラやはちみつ、チョコレート、キャラメルをはじめ、レーズンといったドライフルーツの甘み。また大麦麦芽由来の穀物様の甘み。さらにはクリーミーな感覚もここに含む。