珠玉のクラフトウイスキーの故郷、メーカーズマーク蒸溜所
馴染みのあるラベルを刷る古びた印刷機、すべて手作業で保管場所をローテーションされる樽、一本ずつ丁寧に封ろうを施されるボトル。メーカーズマークの蒸溜所で目にすることができる風景は、1953年頃に確立された基本のスタイルを変えず、脈々と受け継がれてきました。それでも、この小さな蒸溜所では、いつも何か新しいできごと、ワクワクするようなできごとに満ちています。
馴染みのあるラベルを刷る古びた印刷機、すべて手作業で保管場所をローテーションされる樽、一本ずつ丁寧に封ろうを施されるボトル。メーカーズマークの蒸溜所で目にすることができる風景は、1953年頃に確立された基本のスタイルを変えず、脈々と受け継がれてきました。それでも、この小さな蒸溜所では、いつも何か新しいできごと、ワクワクするようなできごとに満ちています。
メーカーズマークの個性的な味わいを支える要素として、忘れてはならないのが蒸溜所周辺にある石灰岩の層です。ケンタッキーの石灰岩に磨かれた水は、その過程でバーボンの大敵である鉄分が濾し取られます。カルシウムとマグネシウムが豊富な湖の水は、飲料水としてはもちろん、なにより酵母の働きやすいサワーマッシュをつくるのに適しています。メーカーズマークは、その貴重な水源と流域を所有する唯一の蒸溜所なのです。
メーカーズマークの蒸溜所では、蒸溜から樽の貯蔵にいたるまで、全ての行程において手作業を大切にすることを前提としています。熟練のスタッフによって長年大切に扱われてきたクラフトウイスキーづくりに欠かせない設備をご紹介しましょう。
蒸溜所の敷地内にある約4ヘクタールのスプリング・フェド湖は、石灰岩によって濾過された湧水湖です。この湖があったからこそビル・サミュエルズ・シニアはこの土地を買い取る決意をしたと言えます。メーカーズマークがこの水源の保護に尽力しているのもそのためです。植物の多様性の向上や侵食防止、地下水浸透量の増加、そして、野生動物への生息地の提供など指定天然水保護区にされているこの湖のためにメーカーズマークは真剣に取り組んでいます。その他、地域の自然が害されないための数千平方メートルにおよぶ緩衝地の拡張や、数千本の植樹、地元の土壌と気候に最適な穀物種を決めるための農業研究への補助などにも積極的に関わっています。
MAKE YOUR MARK. LEAVE NO TRACE.
名を成し、跡は残すな。
メーカーズマークはこの度、世界最大の蒸溜所として、そしてバーボンカントリーⓇ初の会社として国際認証制度B Corp™に加入しました。
※ B Corp™(B Corporation):米国の非営利団体B Labによる国際認証制度で、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる。
メーカーズマークがこの認証を受けたのは、創業者のビル・サミュエルズ・シニアと妻マージー・サミュエルズから受け継いできた価値観と一致しているからです。彼らの人生は、仕事も日常も「Make Your Mark. Leave No Trace.(名を成し、跡は残すな。)」というシンプルな哲学に基づいていました。つまり有害なゴミを出さないようしっかり努力すること(Leave No Trace.)と、大胆かつ積極的に再生利用をすること(Make Your Mark.)によって、よりよい世界を次の世代に残そう、ということです。他のB Corp企業と同じように、私たちはこれまで仕事を通じて社会に貢献することに専念してきました。そしてこの認証は、メーカーズマークの創業者が最初に打ち立てた、100年先のビジョンを達成しようとする努力を認める、とても大きな節目なのです。
メーカーズマークは、たとえば使用済みのボトルを砂になるまで砕いて、敷地内にあるスターヒルファームのハイキングコースに利用するなど、蒸溜所から出る全ての廃棄物を再利用やリサイクルすることで、埋め立て廃棄物ゼロへ取り組んでいます。
世界最大規模の研究で、バーボン樽に欠かせないホワイトオークの木々を保護しています。ここは、未来の世代のために、科学者が樹木のサステナビリティを調べることができる、生きた研究所です。
私たちの研究成果を、高等教育機関や芸術・ホスピタリティ業界での慈善活動への支援など、有意義な方法で地域社会に還元することは、メーカーズマークにとってとても重要なことなのです。