自然の中で愉しむ

こんにちは。「シングルモルトウイスキー白州」の魅力を、皆さまに紹介するお手伝いをしているライターの中島です。
2016年は秋が短く、例年より少し早く冬将軍が到来したようです。「シングルモルトウイスキー白州」が育まれる北杜市も、木々の葉は落ち、11月下旬にして、すでに朝晩の冷え込みは氷点下に達しています。そんな寒い日は、暖かな部屋でゆっくりと白州を愉しむのも良いのですが、今回は都会を離れ、冬の満天の星空の下で白州を飲む贅沢な時間を過ごしに、清里へ行ってきました!
2016年は秋が短く、例年より少し早く冬将軍が到来したようです。「シングルモルトウイスキー白州」が育まれる北杜市も、木々の葉は落ち、11月下旬にして、すでに朝晩の冷え込みは氷点下に達しています。そんな寒い日は、暖かな部屋でゆっくりと白州を愉しむのも良いのですが、今回は都会を離れ、冬の満天の星空の下で白州を飲む贅沢な時間を過ごしに、清里へ行ってきました!



日本有数の天体観測スポット、清里へ
今回向かったのは、白州蒸溜所がある北杜市の清里に位置する清泉寮。八ヶ岳の南東麓、標高1380mほどの高台にロッジやコテージ、レストラン、キャンプ場などを有する高原リゾート地です。標高が高く、空気が澄み、湿度の低い環境は星空観察にぴったりです。
清泉寮に到着したのは、まだ西の空に太陽が残る夕暮れ時。すでに空気はぴりっと冷たく、手袋をしないと手がかじかんでしまうほど。ただ、辺りをぐるりと取り囲むダイナミックな風景が、そんな寒さも忘れさせてくれました。
南を向けば、雲からポッカリと頭を出した富士山。北を振り返れば、すぐそこに迫る八ヶ岳。そのほかにも、西の空には、南アルプスの稜線が空との複雑な境界線を描いています。その稜線に太陽が近づくに連れて、風景は刻一刻とその表情を変えていきました。時間の経過をゆったりと愉しむことができるのも、清里の魅力のひとつです。
西の山がすっかりシルエットとなり、金星が顔を見せる頃になると、空に鮮やかなグラデーションが出現します。残照のオレンジと宵闇がパレットの上で溶けたような、なんとも幻想的な色合いです。夕日を浴びた富士山は真っ赤に染まった後、ゆっくりと闇に沈んでいきました。
そこから闇が頭上を覆い尽くすまでは本当にあっという間。漆黒のカーテンをさっと引いたように夜が訪れると、おびただしい数の星の瞬きが無数に現れます。都会では絶対に観ることのできない星の密度にただただ言葉を失い、頭上を見上げるばかりです。



満天の星の下で愉しむ白州オンザロックは格別
ただただ無心で星空を眺めるのも良いのですが、今回は特別に地元で星空案内を行っている星のソムリエ・武井咲予さんにお越しいただき、星空の解説を行っていただきました。「天の川を挟んで強い光を放っているのが織姫のベガと彦星のアルタイルです」「カシオペア座も出てきましたね。カシオペア座から北斗七星を探す方法を覚えていますか?」「もうしばらくすると冬の代表的な星座、オリオン座も東の空から見えてきますよ」
知的好奇心を刺激する解説を聞きながらだと、星空が一層神秘的に感じられます。武井さんは甲府の出身で、昔からよく清里で星空を観察していたのだとか。
「ここは標高が高く、空気が澄んでいて、星を気持ちよく観察できます。八ヶ岳に抱かれて非日常感を味わえる清里は、山梨県人にとっても特別な場所ですよ」
武井さんの解説を受けた後は、宿泊先の清泉寮のコテージへ。コテージから満天の星空を1人見上げながら愉しむ白州、今日はちょっと贅沢して「白州12年(休売中)」を愉しみました。濃い琥珀色の液体をロックグラスに注ぐと、ふわりと甘く柔らかい香りが立ち上ります。バルコニーに出て、空を見上げると、夜が深まりさらに星の瞬きが強くなったよう。
東の空でオリオン座を見つけてひと口、西の空にかかる天の川の淡い帯を見上げてはひと口…。幻想的な夜空と、きりりと冷えた空気が五感を刺激しているからなのか、甘く柔らかなスモーキーフレーバーを、いつもより強く感じられたのは気のせいではないでしょう。カラン、と時折グラスの中で氷が転がる音以外はなにも聞こえない静寂の世界。いつまでもここで白州を片手に過ごしたい。そんな気分にさせられた冬の夜でした。


冬ならではの愉しみ方
今までにもアウトドアで、夜に白州を愉しんだことはありましたが、これほどの星空の下というのは初めての経験。満天の星を眺めながら「白州12年(休売中)」を飲む贅沢な体験は忘れられない思い出です。こうした圧倒的な大自然に恵まれた地で、白州の熟成は静かに、穏やかに、深く進むのだろうと、実感できました。冬の清里は晴天率が高く、降るような星空を眺められる確率はとても高いそうです。あなたも、満天の星空を眺めながら白州を愉しむ贅沢な時間を過ごしに、清里を訪れてみませんか?