自然の中で愉しむ蒸溜所で愉しむ

はじめまして、加藤愛です。この「森の蒸溜所から」では、自然大好き、白州も大好きな私が白州蒸溜所を訪問し、四季折々の蒸溜所のニュースをお伝えしていきます。
第1回目は、敷地内で開催されている「探鳥会」のレポートです。白州蒸溜所は、南アルプス・甲斐駒ケ岳の麓に広がる、標高約700mの森林に位置する世界でも稀な”森の蒸溜所“といわれています。敷地の広さはなんと約82万㎡! 広大な敷地の理由は、森全体を管理して豊かな森と生態系を維持し育むことが、ウイスキーづくりには欠かせない水資源や環境の保全につながると考えられているからなんだそう。いくつもの清流に恵まれた広大な森の中は、渡り鳥の中継地点になっていて、バードサンクチュアリも設けられているのです。年間50種ほどの野鳥が観察できるというその場所で、毎月2回、第2・4日曜日にガイドさんの案内による「探鳥会」が行われています。
「白州」を育む森の中にどんな出合いがあるのか? 残雪の残る2月の週末、はりきって参加してきました!
第1回目は、敷地内で開催されている「探鳥会」のレポートです。白州蒸溜所は、南アルプス・甲斐駒ケ岳の麓に広がる、標高約700mの森林に位置する世界でも稀な”森の蒸溜所“といわれています。敷地の広さはなんと約82万㎡! 広大な敷地の理由は、森全体を管理して豊かな森と生態系を維持し育むことが、ウイスキーづくりには欠かせない水資源や環境の保全につながると考えられているからなんだそう。いくつもの清流に恵まれた広大な森の中は、渡り鳥の中継地点になっていて、バードサンクチュアリも設けられているのです。年間50種ほどの野鳥が観察できるというその場所で、毎月2回、第2・4日曜日にガイドさんの案内による「探鳥会」が行われています。
「白州」を育む森の中にどんな出合いがあるのか? 残雪の残る2月の週末、はりきって参加してきました!



ベテランガイドさんの案内で森の中へ
空気がキリリと澄んだ朝の8時。集合場所で迎えてくれたのは、野鳥ガイドの中山博友(ひろとも)さん。平成元年に「探鳥会」が始まった当初からガイドを務められていて、以来月2回を27年間、雪などで中止になる日は除いて一度も欠かすことなくこの森を案内しているそうです。野鳥を見つけるためのコツを伺うと、「まず耳を澄ませて鳴き声を聞き、声が聞こえた方向をじっくり観察する。小さな気配を感じ取ることが大切」とのこと。私の鈍った五感では1羽も発見できないのでは?と焦りを感じましたが、実際は中山さんが野鳥を見つけて、場所を教えてくれるそうなので安心です。お借りした双眼鏡を手に、いざ森の中へ!

2月の森にはたくさんの野鳥が!
「あ、何かが飛んだぞ!」と入口で早速、野鳥を発見。双眼鏡を覗きこむと、薄紅色に頬を染めたキレイな小鳥が間近に見えました。「あれは珍しいな。ウソという鳥で、ヌルデの実を食べに来たようです」と中山さん。出だしは絶好調。この先の出合いに期待が高まります。その後2時間の散策で、青と白の縞々模様の羽が美しいカケスや、「キキコキー」とさえずるイカル、この森の常連というアオゲラ、シジュウカラなど、様々な野鳥の姿を目にすることができました。肉眼ではシルエットを確認するだけで精一杯ですが、双眼鏡や望遠鏡を利用すると、鳥たちの個性に富んだ色や形がくっきりととらえられます。柔らかそうな羽毛や繊細で色鮮やかな模様を観察していると、不思議と心が癒やされる気分に。
静かな森の中で、時には数種類の鳥のさえずりが重なり合うこともありましたが、中山さんは迷いなくそこにいる鳥を判別! 熟練の技と知識に感心しきりでした。




視線を下ろしても、発見はたくさん
ところどころに雪が残り、まだ緑の少ない冬の森にも見どころは詰まっています。例えば、アカゲラなどキツツキの仲間が掘った樹木の穴がそこかしこに。雑木林に転がる大きな岩は、その昔に土石流で流されてきたものだとか。ふと視線を下ろすと、緑の中に膨らみかけた花の芽。フカフカの枯れ葉の絨毯の上を、大小の松ぼっくりが絵心たっぷりに彩っています。そんな小さな発見の数々に心を躍らせながら、自然豊かな素晴らしい環境で「白州」がつくられていることを実感しました。


散策後は蒸溜所のゲストルームで「鳥合わせ」
バードウォッチングを終えるとその足で、ファクトリーショップ「IN THE BARREL」に隣接するゲストルームへ。白州蒸溜所オリジナルのおつまみとお茶をいただきながら、参加者全員で「鳥合わせ」を行います。初めて耳にした「鳥合わせ」という言葉。探鳥会の締めくくりに、その日観察した鳥の種類や数を参加者同士で確認する作業だそうです。そうして数え上げていくと、今日出合えた鳥は18種類。これはなかなか悪くない数のよう!寒い時期に活動する鳥は少ないのではないかと思っていましたが、冬は木々の葉が落ちるため見通しがよくなり、バードウォッチングには最適な季節なのだとか。さらに3月から6月頃は鳥の繁殖期でさえずりも増えて、より発見しやすくなるそうです。緑が生い茂る夏には探鳥は片手間に、森林浴を愉しみに来るのもよさそうですね。

サントリー工場オリジナル ピュアチョコレート24枚入り、樽燻<スモークベーコン>



「白州」と蒸溜所オリジナルのおつまみをお土産に
多くの鳥を数え、大満足のうちにお開きとなった「探鳥会」。帰りがけにファクトリーショップ「IN THE BARREL」に立ち寄り、「白州」と蒸溜所オリジナルのおつまみ&お菓子を購入しました。帰宅した今、オリジナルグラスで森香るハイボールを味わいながら、今日の感想をまとめています。2月の白州の森は清澄な空気に満ちていて、日頃の疲れが吹き飛ぶほどにリフレッシュできました。愛らしい鳥たちに癒やされる爽やかな朝を、あなたもぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は、掲載時点の情報です。
※探鳥会は2016年8月に終了いたしました。