発酵・蒸溜・貯蔵。それぞれの工程に豊かな自然とつくり手のこだわりが息づいた、世界にも類を見ない多彩な原酒のつくり分け。
このさまざまな香味の原酒を、ブレンダーは自らの経験と繊細な感性を頼りに、絶妙なバランスでブレンド。シングルモルトウイスキー「白州」として、ひとつの香味にまとめあげ、清々しさの中にも奥深さを感じる、「白州」独特の味わいが生まれるのです。
豊かな自然に囲まれた貯蔵庫で眠る原酒たち。四季を通じて変化する環境のもと、呼吸を繰り返す樽の中で、五年、十年、何十年と、長い長い時間をかけて原酒の熟成が進んでいきます。季節が巡るたびに深みが増し、「白州」の特徴的な香りと味わいを纏っていくのです。
「自然と人間の共作」と言われるほど、ウイスキーは自然の力を借りて育ちます。「白州」のあの清々しい味わいは、いわば白州の森が与えてくれたものと言っても良いかもしれません。
健やかな森は、おいしい水を生み出します。おいしい水は、上質なウイスキーを生み出します。だから、白州蒸溜所は、水を育む力の大きい森づくりに取り組んでいます。そして、ここが豊かな環境かどうか、バロメーターとなるのが環境の変化に敏感な野鳥です。私たちは、白州の森にバードサンクチュアリをつくり、鳥たちがすめる環境を守る愛鳥活動を行なっています。
白州蒸溜所とその背後の上流域に広がる 「天然水の森 南アルプス」を、未来に引き継いでいく。ウイスキーをつくる私たちにとって、何よりも大切な約束です。