リヨン西方のモンブリゾン出身。1945年、パリ国立高等音楽院のメシアンの和声クラスで一等賞を獲得。ルノー゠バロー劇団音楽監督を務め、指揮の経験を積む。創作のほか挑発的な論考、54年に設立したプティ・マリニー演奏会(のちドメーヌ・ミュジカル)を通してトータル・セリアリズムを普及、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習の主要な立役者となる。60年代後半からは指揮者としても活躍し、BBC交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニックなど欧米の錚々たるオーケストラを指揮。EICとIRCAMの設立を主導し、音楽家として初めてコレージュ・ド・フランス教授を務め(76〜95)、2004年ルツェルン音楽祭アカデミー初代芸術監督に就任する(〜07)など、全方位から現代音楽界を牽引した。
『ル・マルトー・サン・メートル』(1952~55)、『プリ・スロン・プリ』(57~62/89)では、音の論理と組織化を極限まで突き詰めつつ、響きには冷厳な抒情を滲ませ、『レポン』(81~84)や『シュル・アンシーズ』(96~98)では美感に訴える艶麗な音響を実現。構想とその具現化を緻密かつ柔軟に思考する姿勢は、数多くの音楽家に指針を与え続けている。
[平野貴俊]
ドイツ出身の作曲家、指揮者、教育者。20代前半で作曲家として頭角を現す。アンサンブル・アンテルコンタンポラン(以下、EIC)の音楽監督に就任した2013年前後から指揮活動を本格化させ、世界各地のオーケストラを指揮、若手音楽家の教育にも携わる。40代にして「第二のブーレーズ」(ル・モンド紙)と評されたピンチャーが展開する多角的で国際的な活動は、世界の音楽界の注目を集めている。
1971年、ノルトラインヴェストファーレン州のマールに生まれ、ピアノ、打楽器、ヴァイオリン、指揮を学ぶ。オーケストラの響きに魅力を見出し、地元のユース・オーケストラを指揮。89年、デトモルト音楽大学でギーゼルヘア・クレーベに、92~94年にはデュッセルドルフ・ロベルト・シューマン音楽大学でマンフレート・トロヤーンに作曲を師事した。91年と92年にはハンス・ヴェルナー・ヘンツェによって、モンテプルチャーノ音楽祭に招待されている。99年、『エロディアード断章』がクリスティーネ・シェーファーとアバド指揮ベルリン・フィルによって初演される。同年にKAIROSから発売された管弦楽作品集のCDはドイツ国外でも高く評価され、前年にはザクセン州立歌劇場で初のオペラ『トーマス・チャタートン』が初演されるなど、20代の間に作曲家としての地歩を築いた。
指揮者としての実質的なデビューは94年、自作のムジークテアーター『ひびの入った鐘』の初演(ベルリン州立歌劇場)である。2008年にニューヨークに居を移してからは、クリーヴランド管弦楽団などで自作を含む同時代の作品を指揮。13年にブーレーズによってEICの音楽監督に任命されて以降、同団体に加えて欧米・オーストラリアの数々のオーケストラに客演し、16~18年にはルツェルン・フェスティバル・アカデミーの首席指揮者を務めた。古典派から現代に至る広範なレパートリーを手がけるが、近年はオペラにも取り組む。19年にウィーン国立歌劇場でオルガ・ノイヴィルトの話題作『オーランドー』(世界初演)、20年12月にはベルリン州立歌劇場でワーグナー『ローエングリン』を指揮するなど、存命の作曲家兼指揮者としてホリガー、エトヴェシュ、サロネンに匹敵する存在となりつつある。
作品には3つの源流が見出される。1990年代のアルチュール・ランボーの詩に依拠する一連の作品では、緊張の持続のなかで、内省と情動がときに交替しときに一体となる。その試みは2004年にパリ・オペラ座バスティーユで初演されたムジークテアーター、『最後の空間[レスパス・デルニエ]』に結実した。同時代の視覚芸術に着想を得た2000年代の作品としては、サイ・トゥオンブリーの絵画『ヴェール論』にもとづく弦楽器のための『ヴェール論習作I~IV』(04~09)が挙げられる。一聴するとモノクロームの静的な音楽だが、耳を澄ますと元の絵画にも似た、発音と余韻の限りなく微細なニュアンスを感取できる。準備と集中の末に一瞬で書かれ固定される、日本の書の在り方にもピンチャーは触発されたという。2本のトランペットとオーケストラのための『星々の落下』(12)は、アンゼルム・キーファーが描いた同名の巨大な絵画のマチエール(画面の質感)を、従来の劇的な対比と上記の多彩なニュアンスを組み合わせることで、まざまざと再現する。30歳ころからユダヤ系の出自とコスモポリタン性を自覚してきたピンチャーは近年、ユダヤの文化にも着想を見出している。大アンサンブルのための『初めに[ベレシート]』(13)は、『星々の落下』の音世界を基調としながらも、打楽器を効果的に用いた明晰かつ力強い響きを採りいれて、世界の始原に伴う混沌を描きだす。指揮者としての経験が、音響の設計に役立っていることは間違いない。
これまでに、ルツェルン音楽祭を含む10の団体のコンポーザー(アーティスト)・イン・レジデンス、ミュンヘン音楽演劇大学作曲科(07~09)、ニューヨーク大学作曲科(10~11)、ジュリアード音楽院作曲科(14~)の教授を務め、17~18年にはベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーで指揮を教えた。20/21シーズンよりシンシナティ交響楽団のクリエイティヴ・パートナーを務める。作品はすべてベーレンライターから出版されている。
[平野貴俊]
アメリカのヴァージニア州出身。インディアナ大学ジェイコブズ音楽院でジャン゠ルイ・アグノエルとウィンストン・チョイにピアノ、デイヴィッド・ズベイ、スヴェン゠ダーヴィド・サンドストレムなどに作曲を師事。在学中、インディアナ大学ニュー・ミュージック・アンサンブルのピアニストを務め(2016~19)、18年にはソリストとしてリゲティ『ピアノ協奏曲』を演奏。卒業後はジュリアード音楽院修士課程で、マティアス・ピンチャーに師事する。
これまでに、室内アンサンブル曲を中心として約20の作品を発表。放送音楽社(BMI)学生作曲賞(17~19、3年連続)を含む多数の賞、作曲家協会(SCI)、米国作曲家作詞家出版者協会(ASCAP)などからの委嘱を受け、アメリカ各地の音楽祭で作品が演奏されている。グノーシス主義や聖アントニウスといった、古い時代の題材を好んで扱うその音楽には、清澄でときに擬古的な雰囲気が漂う。近年の洗練された書法は、17人の奏者のための『アルコーン』(19)や『八重奏曲』(19)の濁りのない響きと巧みなリズムの配置に表れている。今回初演される初の管弦楽曲『老年のコロンビア』は、現代のアメリカに生きることの憂慮から着想されたという。
[平野貴俊]
スペインとの国境に近いフランスの港町、シブールに生まれる。パリ音楽院でピアノと和声を学ぶが、成績がふるわず除籍。対位法をアンドレ・ジェダルジュに師事しながら、ふたたび音楽院でフォーレに作曲を学ぶ。1905年のローマ賞では、5度目の挑戦にもかかわらず予選の通過すら叶わなかった(ラヴェル事件)が、ゴデブスキ夫妻らのサロンや芸術家同盟「アパッシュ」で同時代の芸術家と交流、作品を次々と世に問う。09年には独立音楽協会を設立し、自作を含む同時代の音楽を積極的に紹介。第一次世界大戦中の16年には、40歳にして輸送兵として従軍。晩年にはとりわけ『ボレロ』(28)と『ピアノ協奏曲』(29~31)によって国際的な名声を獲得し、ドビュッシー亡き後のフランスを代表する作曲家となった。器楽曲とりわけピアノ曲、室内楽曲、管弦楽曲、バレエ(『ダフニスとクロエ』09〜12)、オペラ(『スペインの時』07〜09、『子どもと魔法』20〜25)と幅広いジャンルを手がけ、どの作品においても、職人芸を思わせる精巧な書法を展開。ノスタルジックでありながら、理知的でどこか超然としたその音楽は、幼年や異国など遠いものへの憧憬を好んで扱う彼の繊細な感受性を反映している。
[平野貴俊]
ピエール・ブーレーズが1976年にフランスで設立した、現代音楽を専門とする演奏団体。現代音楽を楽譜に忠実に、生気に富んだ演奏で聴かせる団体という評価を確立し、その後世界各地に誕生することとなる現代音楽アンサンブルの模範的存在となった。
ブーレーズは、現代音楽のすぐれた演奏を実現するためには、メンバーに固定給を与え、安定した労働環境を確保することが必要だと考えていた。加えて50年代以降、室内楽とオーケストラの中間に位置する編成のアンサンブルを要する作品が増えてきた。こうして、当時のフランスの文化閣外大臣ミシェル・ギーと、ロンドン・シンフォニエッタの共同設立者ニコラス・スノーマンの協力を得て、31名のメンバーからなるアンサンブル・アンテルコンタンポランが設立された。
アルノルト・シェーンベルクの作品から同時代の新作に至るまでの幅広いレパートリーを扱うという方針は、総裁(97年以降名誉総裁)のブーレーズが任命したペーテル・エトヴェシュ(第2代、79~91)、マティアス・ピンチャー(第6代、2013~)ら歴代の音楽監督によって継承されてきた。メンバーには、創設時から約20年間在籍したのち世界的ピアニストとなったピエール゠ロラン・エマール、同じく傑出したチェリストとなったジャン゠ギアン・ケラスもいる。ブーレーズの『レポン』(1981~84)を嚆矢とするIRCAMとの連携、95年にシテ・ド・ラ・ミュジックに拠点をおいてから進展したパリ国立高等音楽院、そして近年ではフィルハーモニー・ド・パリとの協力を通して、研究、教育の面からも現代音楽の振興に貢献している。
ブーレーズの諸作品、とりわけ初演を行った『レポン』『シュル・アンシーズ』(96~98)の演奏を通して、尖鋭なアタック、高度な読譜能力が可能とする精確で明快なアーティキュレーション、艶やかで潤いのある響きといった特質をそなえた演奏様式を周知させ、現代音楽の魅力を伝えた功績は大きい。
[平野貴俊]
パリ国立高等音楽院でジェラール・フレミーに師事し、ピアノ科と室内楽科、伴奏科で一等賞を獲得。1992年、EICに入団。これまでに、ザルツブルクやルツェルンなどの著名な音楽祭のほか、ベルリン・フィルハーモニーやカーネギーホールで演奏。レパートリーは、バッハからクセナキス、ベリオ、シュトックハウゼン、クルタークまで多岐にわたる。バッハ、リゲティ、パニセーリョ、ブーレーズの作品など、録音も多数。ストラスブール・パーカッション・グループとの共演による『Le scorpion』は、シャルル・クロ・アカデミー賞の現代音楽部門でディスク大賞を獲得した。
東京藝術大学を経て、パリ国立高等音楽院でピアノをジャン゠クロード・ペヌティエに、歌曲伴奏をアンヌ・グラポットに師事。両科に加え室内楽科も首席で卒業。1994年には、第1回オルレアン国際20世紀ピアノ音楽コンクールにて入賞を果たす。96年、EICに入団。98年、村松賞および出光音楽賞受賞。アンタイル、ブーレーズ、メシアン、ミュライユ、デュティユー、プロコフィエフ、ラヴェルのピアノ作品など、録音も多数。シャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団とソリストとして共演するなど、主にフランスと日本で幅広く活動中。
パリ国立高等音楽院でクレマン・ガレックとジェンス・マクマナマに師事し、トランペット科と室内楽科で一等賞を獲得。2013年、EICに入団。モーリス・アンドレ賞をはじめとする数々の国際的な賞を受賞。フィルハーモニー・ド・パリでヤン・マレシュ作曲『メタリクス』と『メタル・エクステンションズ』、ベルリン・ムジークフェストやケルン・フィルハーモニーでマティアス・ピンチャー作曲『音蝕』を好演。20世紀のトランペット協奏曲を収録した録音も多数。パリ地方音楽院などで後進の指導にあたる。
パリ国立高等音楽院で、ホルンをジョルジュ・バルボトゥーに、室内楽をモーリス・ブルグに師事。1993年、EICに入団。翌年ミラノ・スカラ座でピエール・ブーレーズ指揮のもと、イヴァン・フェデーレ作曲『デュオ・エン・レゾナンス』を演奏。以後、各国の主要な劇場で公演。ブルーノ・マントヴァーニ作曲『詩人は創造しない』など、数々の初演に参加。シテ・ド・ラ・ミュジックの20世紀アカデミーでの指導のほか、カーネギーホールでの多数のマスタークラス開催など、後進の指導にも熱心に取り組む。
パリ国立高等音楽院で、チェロをロラン・ピドゥに、室内楽をクリスチャン・イヴァルディに師事し、首席で卒業。パリ管弦楽団、ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団首席奏者を経て、2002年、EICに入団。これまでにショルティ、サヴァリッシュ、ジュリーニ、マゼール、ブーレーズなどの著名な指揮者と共演。室内楽奏者としてはトリオ・タルヴェグのメンバーとして、マウリツィオ・ポリーニ、ジャン゠クロード・ペヌティエ、シャニ・ディリュカなどのピアニストと共演。また、即興演奏の分野にも力を注いでおり、録音も多数。
東京藝術大学を首席卒業。同大学院修了。第76回日本音楽コンクール第1位、聴衆賞。第15回日本木管コンクール第1位、聴衆賞。第2回東京音楽コンクール第1位。ソリストとして国内外のオーケストラと多数共演。これまでに、オクタヴィア・レコードなどより10枚のCDをリリース。レコード芸術特選盤、朝日新聞特選盤などに選ばれる。2018年「S&Rワシントン賞」を受賞し、ワシントンD. C. やカーネギーホールにて演奏。アメリカ、フランスでの活動を経て18年に帰国。国内外での精力的な演奏活動を続けている。
東京藝術大学卒業。卒業時に皇居内桃華楽堂にて御前演奏を行う。文化庁在外研修員として、ミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院に留学。広田智之、故小島葉子、宮本文昭、フランソワ・ルルーに師事。第13回日本管打楽器コンクールオーボエ部門第1位。マイスターミュージックよりソロや室内楽のCDを数多くリリースしている。東京交響楽団オーボエ奏者を経て、現在NHK交響楽団オーボエ&イングリッシュ・ホルン奏者、トリオサンクァンシュメンバー、紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。
国立音楽大学、バーゼル音楽院音楽大学卒業。第78回日本音楽コンクール第1位、第2回ジャック・ランスロ国際クラリネットコンクール第2位、第3回カール・ニールセン音楽コンクール(デンマーク)特別賞、第3回トリノ国際音楽コンクール(イタリア)第2位などを受賞。ソリストとしてバーゼル交響楽団、バーゼル室内管弦楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団などと共演。10年にわたるヨーロッパでの活動を経て2014年秋に帰国。現在ソロ・室内楽の分野で活動中。国立音楽大学講師。元バーゼル音楽院音楽大学講師。
国立音楽大学、ベルギーのアントワープ王立音楽院およびリエージュ王立音楽院で、クラリネット、室内楽、作曲を学ぶ。アントワープのアンサンブルChamp d’Action、ブリュッセルのイクトゥス・アンサンブル、パリのアンサンブル・アルテルナンスなどの現代音楽グループでクラリネット奏者を務め、世界各地の現代音楽祭を駆け巡る。現在はNHK交響楽団楽員、昭和音楽大学非常勤講師。また、オーケストラ・リベラ・クラシカなどで、ピリオド楽器の演奏にも携わる。
京都市立芸術大学卒業。パリ地方音楽院、フランクフルト音楽舞台芸術大学大学院およびインターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー(ドイツ)修了。2014年度、京都市芸術文化特別奨励賞受賞。明治安田クオリティオブライフ文化財団海外音楽研修生。Ensemble FOVE、Orchestra of the Lucerne Festival Alumniメンバー、東京音楽大学非常勤講師。
リヨン国立高等音楽院にて修士号を取得。これまでに、フランス放送フィル、パリ管、トゥールーズ・キャピトル国立管、リヨン国立管、パリ室内管、ボルドー・アキテーヌ国立管、リール国立管などに定期的に招かれている。現代音楽にも強い関心を持ち、EICをはじめ、シアージュ、アルス・ノヴァ、アンサンブル2E2Mなどと頻繁に共演。2019年には、マルティン・マタロン:トロンボーンとエレクトロニクスのための『TRACES XI』をフランス初演、21年9月に新譜をリリース予定。トゥールーズ音楽院にてジャズ・トロンボーンのマスタークラスを受け持つ。
東京藝術大学卒業および同大学院修了。ドイツのダルムシュタット国際現代音楽夏期講習で奨学生賞を受賞。ビクターエンタテインメントよりCDをリリース。2014年、東京現音計画のメンバーとして、サントリー芸術財団第13回佐治敬三賞を受賞。これまでに、ソリストとしてオーケストラとの共演や、国内外の音楽祭への参加のほか、正倉院復元楽器の演奏、古楽器、和楽器との共演、ジャズピアノとのデュオを行うなど、時代やジャンルを超えた打楽器演奏の可能性にアプローチしている。作曲活動も継続的に行っており、国内外で演奏されている。
東京藝術大学卒業。同声会賞受賞、藝大フィルと共演。日本管打楽器コンクール第2位入賞。京都芸術祭にて京都市長賞受賞。タン・ドゥン作品の演奏で、ミュンヘン・フィル、ロイヤル・ストックホルム・フィル、サンタ・チェチーリア国立アカデミー、N響、東京フィル、ネザーランド・オペラ、リヨン国立歌劇場、ニュージーランド響の公演に出演。MUSIC TODAY 21、ガウデアムス国際音楽週間に参加。東京藝術大学管弦楽研究部を経て、オーケストラ、室内楽、ミュージカルなどのマルチパーカッション奏者として活動している。アンサンブル東風メンバー。
桐朋学園大学卒業、ニース音楽院を審査員満場一致の金メダルを得て卒業。第6回USA国際ハープコンクールでVanderbilt Music Company賞受賞。第36回エクソンモービル音楽賞奨励賞、第19回出光音楽賞を受賞。文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに留学。国内主要オーケストラとの共演をはじめ、リサイタルや室内楽の演奏会、セイジ・オザワ 松本フェスティバルなどにも参加している。現在、いずみシンフォニエッタ大阪メンバー、日本ハープ協会理事、桐朋学園大学および洗足学園音楽大学非常勤講師。
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学院修士課程作曲専攻修了、大学院アカンサス音楽賞を受賞。現在、パリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科および室内楽科に在籍。幅広い編成にわたる作・編曲作品は国内外で演奏されており、またピアニストとしてもさまざまな分野で活動、数々の新曲初演に携わるなど、特に同時代音楽の演奏に積極的に取り組んでいる。これまでに田渕浩二、杉谷昭子、野平一郎、長尾洋史、デヴィッド・ワルター、ジャン゠フレデリック・ヌーブルジェに師事。2020年度文化庁新進芸術家海外研修員。
1992年生まれ。ロン゠ティボー国際コンクール(2010)、エリザベート王妃国際音楽コンクール(12)、仙台国際音楽コンクール(13)でそれぞれ第2位受賞。これまでに、ペトル・アルトリヒテル、オーギュスタン・デュメイ、ピエタリ・インキネンなど著名指揮者や国内外オーケストラと多数共演している。18年8月と翌年2月に韓国の平昌で行われた音楽祭に参加、18年にはミンスクで行われたユーリ・バシュメット音楽祭にも参加している。使用楽器は、アントニオ・ストラディヴァリ黄金期の“Tartini”1711年製(宗次コレクションより貸与)。
仙台市出身。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コースに特待生として入学。同時に慶應義塾大学法学部にて学び、卒業後、ドイツのクロンベルク・アカデミーを修了。2019年、レオポルト・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクール第3位ならびに委嘱作品賞受賞。13年、日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞ほか全賞受賞など、国内外にて数々の受賞歴を持つ。これまでに尾高忠明、山田和樹、川瀬賢太郎などの指揮でN響、ミュンヘン放送管ほか数多くのオーケストラと共演を重ねる。使用楽器は、文京楽器よりG. Cappaを貸与されている。
ソリスト、室内楽奏者として幅広く活動するなか、2021年4月日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ客演首席奏者に就任し、ますますの活躍が期待されている。録音作品も、18年に発表となった『Winterreise』に続き、今年8月にはT-TOC RECORDSよりバッハの無伴奏作品を収録したアルバムをリリース。パーヴォ・ヤルヴィ率いるエストニア・フェスティバル管弦楽団にも参加するほか、Ensemble FOVE、アミティ・カルテット創設メンバー。
東京藝術大学、同大学院修了。第11回現代音楽演奏コンクール“競楽XI”第1位、第24回朝日現代音楽賞受賞。チェロの可能性の探求をライフワークとし、数々の作曲家への委嘱を積極的に行う。2017年にはアンサンブル・モデルンのチェロ奏者、ミヒャエル・カスパーのもとフランクフルトにて研鑽を積む。20年2月、東京オペラシティ リサイタルシリーズ「B→C」出演。15年より、20世紀以降に書かれた無伴奏チェロ曲のみを集めたリサイタル「マインドツリー」を毎年開催。また21年2月には「邦人作曲家による作品集」第1回を開催。
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桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。タングルウッド音楽祭、小澤征爾音楽塾、東京・春・音楽祭、霧島国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ、ラヴェンナ音楽祭、ARKクラシックス、鎌倉芸術館ゾリステンに加え、2019年にはエストニア・フェスティバル管に参加。室内楽ではゲヴァントハウス弦楽四重奏団とシューベルトの「鱒」を共演。「題名のない音楽会」「ららら♪クラシック」などに出演。コントラバスを都筑道子、西田直文、河原泰則、エドウィン・バーカーに師事。現在、東京を拠点にオーケストラの客演首席奏者、室内楽奏者として活躍中。
現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発。従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。日本はもとよりヨーロッパ諸国、オーストラリア、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、南アフリカ共和国、韓国、香港で演奏活動を行っており、様々な国際音楽祭に招待されている。2001年より2年間はベルギーのアンサンブルChamp d’Actionのヴァイオリニスト、帰国後はnext mushroom promotionや武生アンサンブルなどのヴァイオリニストとして演奏活動を行う。04年にMegadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、数々のX[iksa]アルバムのほか、多数のCD録音に参加している。
桐朋学園大学、ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学卒業。インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー奨学生として研鑽を積む。メンデルスゾーン・ドイツ国立音楽大学コンクール現代音楽アンサンブル部門第3位受賞。フランクフルト音楽舞台芸術大学古楽器科(バロック・チェロ)修士号取得。近年はバロックとモダン2台のチェロによる独奏演奏会を展開。また国内外の数々の演奏会、現代音楽祭にソリスト、室内楽奏者として出演するなど精力的に活動。
桐朋学園大学卒業。1993年、日本現代音楽協会主催による現代音楽演奏コンクール“競楽II”にて第2位。94年、東京文化会館新進音楽家デビューオーディション合格。96年、ドイツのダルムシュタット国際現代音楽夏期講習にて奨学生賞受賞。97年よりアンサンブル・ノマドのメンバーとなり、現在に至る。2003年、同アンサンブルメンバーとして、サントリー音楽財団第2回佐治敬三賞を受賞。音楽企画・演奏団体「OFFICEでく」代表。国立音楽大学および尚美学園大学非常勤講師。
2019年秋、21年6月と続けてピアニストのK. ツィメルマンと共演して大成功を収めるなど、今世界が最も注目する1994年生まれのチェリスト。2017年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位、11年第80回日本音楽コンクール第1位、第25回新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞、第16回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第28回出光音楽賞、第20回ホテルオークラ音楽賞受賞。山崎伸子、W゠S. ヤン、J. シュテッケルなどに師事。ミュンヘン音楽演劇大学を首席で卒業、同大学院ソロ科も首席で修了し、現在は同室内楽科でA. チュマチェンコとH. シュリヒティヒに師事。
1946年創立。音楽監督にジョナサン・ノット、正指揮者に原田慶太楼を擁する。文部大臣賞、毎日芸術賞、サントリー音楽賞などを受賞。サントリーホールで定期演奏会を行うほか、川崎市、新潟市と提携し、定期演奏会やアウトリーチを展開している。サントリーホールとの共催による「こども定期演奏会」も注目されており、サマーフェスティバルでは毎年出演を重ね、高い評価を得ている。新国立劇場ではオペラ・バレエ公演を担当。海外公演も58都市78公演を行う。音楽・動画配信サービスや電子チケットの導入などITへの取組みでもクラシック音楽界をリードしている。