せっかくの健康診断、あなたは健診結果をキチンと理解できていますか?
検査値とからだの関係を正しく理解し、健康管理に役立てていきましょう。
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検査値とからだの関係を正しく理解し、健康管理に役立てていきましょう。
数値は日本人間ドック学会が定める基準値です
血液の中の中性脂肪が高くなると、動脈硬化や膵炎を引き起こす危険があります。アルコールや糖分の摂りすぎが原因です。
腹囲は、内臓脂肪が過剰にたまると増加します。腹部CT画像で、内臓脂肪の面積が100cm2以上あると、内臓脂肪型肥満と判定されます。
高血圧は自覚症状があまりないまま進行することから、「サイレントキラー」とも呼ばれています。血管の内壁が傷つき、動脈硬化の原因となり、やがては脳卒中、虚血心疾患、腎臓病などを引き起こします。
動脈壁に沈着したコレステロールを、再び血液中に洗い流す作用があり、「善玉コレステロール」と呼ばれます。基準値より低いと動脈硬化の危険が高まります。
胆汁酸や細胞膜、 男性ホルモン・女性ホルモンなどの原料になるため必要ですが、多すぎると、動脈壁に沈着して動脈硬化の原因となります。そのため「悪玉コレステロール」と呼ばれます。
身長と体重のバランスが取れているかどうか、肥満とやせすぎを判定するのがBMI(体格指数)です。 計算方法 BMI=体重(kg)÷身長2(m)2
朝食前の血糖値を測るのが空腹時血糖です。血糖値が高いと糖尿病が疑われます。HbA1cは過去4~8週間の血糖値の平均を反映しており、血糖値がコントロールされているかどうかがわかります。
ASTは心臓、肝臓、筋肉、腎臓など、多くの臓器の細胞に含まれる酵素です。細胞が破壊されると放出されるため、疾患があると数値が上がります。ALTは肝臓の異常のときに数値が上がる酵素です。
人の身体や動物性食品の中にある「プリン体」という物質が壊れてできるのが尿酸です。尿酸が高くなると関節に沈着して炎症、痛風発作を起こし、さらに進むと腎障害となります。
肝臓などの細胞膜にある酵素です。アルコールやさまざまな肝臓の病気で合成が高まり、血清の値を高くします。
健診データは自分の体の歴史。もし異常値が出た場合、過去の数値と比較することで、突発的なものなのか、徐々に悪化したものなのかがわかります。それは過去のデータによる経年変化をみなければわかりません。正しい結論を見出す為にも検査結果は大切に保管することを心がけましょう。