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- 条件1終わりの時間が読める
- 気軽に誘うことができる
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- 条件2ながら・ついで
- リラックスした状態から
会話が生まれる
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- 条件3共同作業
- 仲間意識の醸成
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- 条件4目の前にある共通の話題
- 心理的距離を縮める
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- 条件5適度な距離でヨコ並び
- 自然に雑談が続けられる
監修内容 | アンケート調査設計と結果分析 |
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経歴 | 早稲田大学法学部卒。日本生命を経て渡米。 イリノイ大学アジア学修士(MA)。 ハーバード大学教育学修士(Ed.M)。 ロンドン大学応用言語学博士(Ph.D)。 スタンフォード大学講師などを経て現職。 専門は第二言語習得論、語用論。 国土交通省航空英語能力証明審査会委員。 言語学の観点から、雑談について研究している。 |
主な著書 | 『雑談の正体』 『日本語雑談マスター』 『日本語教師のための日常会話力がグーンとアップする雑談指導のススメ』(凡人社)等。 |
主な論文 /論説 |
「雑談で話し手はどのように聞き手との間に共通基盤を構築しているか」 「〈総論〉「日常会話」のためのコミュニケーション能力育成の重要性」 「リモートワーク成功の鍵を握る『雑談』」等。 |
調査を受けて
- 雑談が生む
”信頼関係”と”生産性向上” 雑談の本質は、「相互的な自己開示によるラポールの醸成」だと考えています。
ラポールとは信頼関係のことで、お互いに心がつながりあっている、通じ合っていると感じられる状況を指します。職場においては、雑談は、心理的安全性や生産性に良い影響を与えます。
信頼関係(つながり)がある同僚が多い職場だと、職場はその社員にとっての「ホーム」となります。
具体的には、会議中などでも気軽に発言できたり、行き詰まったりしたときに
早い段階で誰かに相談することができたりします。些細なことかと思われるかもしれませんが、この積み重ねが、生産性に影響を与えます。
逆にいうと、心理的安全性が確保されていないと、働く人のモチベーションを低下させ、
結果として組織の生産性やクリエイティビティを損なわせる一因になり得ます。- 雑談しやすい環境づくりの重要性
これまでの日本企業は、属性が近い人の集まりでしたので“あうん”の呼吸が成立してきた部分はあると思います。
しかし、組織を構成する人が多様になればなるほど、
メンバー間での共通認識をつくるところからコミュニケーションを始めていく必要があります。雑談が組織に与える影響は大きいものです。
まずは手軽にできることから始めてみるのが良いのではないでしょうか。- 日常生活でも実践できる
”雑談5条件” 普段何気なくやっているような雑談でも、実はこれらの5条件のいくつかが満たされていることが多いです。
例えば、職場では、同僚と一緒に会議資料の準備をしているときや、仕事場から仕事場への移動中。
日常生活でも、ご近所さんと帰り道が一緒になったときや、買い物ついでのお店の人との会話など。つまり、職場でも、職場以外でも、今回見出した5条件を意識するだけで、雑談が生まれやすくなると言えます。