サンドイッチがボスジャンに変形するという恐ろしいアイデアが本当に実現してしまったこのキャンペーン。
その意味不明な企画がはじまったのは何故だったのか。背景を追った。
ローソン担当者
「ボスとサンドイッチを一緒に買うと30円引きというキャンペーンが始まるので、何か盛り上げられればいいのですが」
ボス担当者
「いいですね!何がいいですかね。そうだ!ローソンさんとボスの共通点はお互いジャンパーが有名ですよね?
ローソンボスジャンはどうでしょうか!?」
ローソン担当
「あれはユニフォームです。ジャンパーではないのですこし強引ではないでしょうか…。
サンドイッチのキャンペーンですし、サンド…」
しかし、続く声が会議の方向性を決めてしまう。
ボス担当
「早速考えてみました!いかがでしょうか?」
会議室の空気は、暑くも涼しくもないエアーコントロールの中、一人の男によって沸騰した。
ボス担当
「とっても良いジャン!」
サンドイッチと関係ない!
遅れてイニシアチブを取り戻そうとしたローソン担当の「あの、サンドイッチは…」の声は
ボス担当の「なるほどっ!ぽん!」に遮られた。
圧倒的な理不尽に
ロジカルな思考とスマートな解決に定評のあるローソン担当は即座に反応できなかった。
今思えば反応するべきだったのだ。
なんでもいいから大声を出すとか。ものまねを披露するとか。
ボス担当
「なんです?」
ローソン担当
「いえ…。変形するのが謎過ぎて。」
ボス担当
「謎変形!いいですね!」
「承知しました!こちらの方向で製作に取り掛かってみます!楽しみだ!」
(ぜんぜん話がかみ合わない…)
ジャンパーのジップがかみ合う様子を想像しながらローソン担当は思ったという。
そして、
梅雨が開けた6月某日、
一着のジャンパーがローソン担当のデスクに届いた。
手紙「試作品できました!!どうですか?サンドイッチとボスの企画なので、前は大胆にサンドイッチをデザインしてみました!」
「トゥルルルルル!」
ボス担当
「もしもし〜?」
ローソン担当
「これは、さすがにダメでしょ。」
ボス担当
「大変申し訳ございません。ハムがおいしそうに見えませんね。レタスの鮮度を表現するのにこだわり過ぎたのかもしれません。」
「ガチャン!ダン!バン!」
電話を切る音、ドアを開ける音、なんか別の音。
その時、ローソン担当が走って飛び出して行くのを同僚が目撃している。
また、サントリーのロビーでローソン担当と似た人物を見たという証言も存在する。
暑い夏はすぐそこまで来ていた…
いろいろあってできました、
ローソンとボスのボスジャンです。
(サンドイッチとボスの30円引きキャンペーンもはじまります。)