Forum Report
2017年10月7日、「グローバルな文脈での日本」の12回目のセミナー「災害からの復興」をホテルJALシティ仙台で開催した。最初の報告「東日本大震災後の復興」は東京大学先端科学技術研究センター教授の牧原出氏によって行われた。当時、東北大学教授として自身も仙台で震災を経験した牧原氏は、日本政府の復興への取り組みや、震災の際の地域社会の対応について説明し、3.11が政治や組織に与えた影響、社会の変化について語った。二人目の報告者はトロントのライアソン大学教授のリーピン・ファン氏で、「災害復興に向けた人的・制度的課題」と題する報告の中で、日本は3.11の前から強い防災の文化を育み、法律、政策、規制、意思決定システムにおいて先進的な災害リスク管理システムを築いてきたこと、そしてそれが共同体や個人の行動にどのように影響しているかについて語った。