Forum Report
2017年5月20日、「グローバルな文脈での日本」の第11回セミナーを大阪のサントリー文化財団で開催した。今回は「現代日本における技術開発─その可能性と課題」をテーマとして取り上げた。東京大学大学院法学政治学研科教授の城山英明氏が最初の報告「戦後日本の原子力および宇宙技術ガバナンス」を行い、第2次大戦後の日本の原子力技術と宇宙技術のガバナンスについて分析を行った。二人目の報告者カナダ・サカスチュワン大学准教授のカリン・ホロイド氏は「イノベーション─21世紀における「日本株式会社」」と題する報告を行った。ホロイド氏はもし日本が宇宙ベースのソーラーパネルやナノテクノロジー、水素エネルギー、ロボット技術などの新しい分野で、かつてと同じような成功を収めることができれば、混乱と不安が世界的に広がる現代に、日本は経済的成功と安定を得ることが出来るだろうと主張した。