Forum Report
2015年5月26日、東京の国際文化会館にて、「グローバルな文脈での日本」プロジェクトの第8回フォーラムが「定常経済」をテーマとして開催された。第一報告者として、理化学研究所仁科加速器研究センター専任研究員の岸田一隆氏が登壇し、「定常型社会のための準備」について「物質・エネルギー」「産業」「金融」の3つの循環に焦点を当てながら議論した。第二報告者であるヨーク大学教授(環境学)のピーター・A.ヴィクター氏は、「経済の代替的未来を求めて」と題する報告を行った。ヴィクター教授は、経済の将来は、現在の成長軌道に代わる、環境に優しく、経済的に活発で、政治的に実現可能なものであるべきだと指摘した。