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きみつ少年少女合唱団「とどけ歌の力 Vol.10 IN 君津 東京混声合唱団・被災地の皆様と共に」
- 実施日時
- 2022年8月31日(水)
- 実施場所
- 君津市民文化ホール
- プログラム
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ハレルヤ / アヴェ ヴェルム コルプス /主よ、人の望みの喜びよ/
翼をください
追分節考(シアターピース)/ 心の瞳 / 手のひらを太陽に / 幸せなら手をたたこう
「えんそく」 児童合唱と管弦楽のための組曲 ピアノディダクション版 全曲
坂田寛夫作詞 山本直純作曲 (山本純ノ介・古橋富士雄 校訂)
「信じる」作詞 谷川俊太郎 作曲 松下 耕
「ほらね、」作詞 伊東恵司 作曲 松下 耕
「大地と海と人のうた」 作詞・作曲 山中千佳子
「未来へ」 (アンコール) 作詞 谷川俊太郎 作曲 信長貴富
- 出演
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きみつ少年少女合唱団 東京混声合唱団
山田和樹(指揮)、水戸博之(指揮)、酒井有彩(ピアノ)
山本純ノ介(作曲)、山中千佳子(作曲)
主催者からのレポートをお届けいたします。
東日本大震災の翌年から継続開催してきた被災地復興応援コンサートは、10回目を迎えました。この音楽復興祈念賞を頂き、記憶も薄れがちな〝あの日″に、再度音楽で向き合おうと強く決意することができました。
震災から2年後に、本団は合唱界を牽引する東京混声合唱団と共に「大地と海と人のうた」(作詞作曲:山中千佳子氏)を初演させて頂きました。3.11の現実に私たちがどう向き合うかの道標となった大事な曲です。初めて〝東混″の胸をお借りし、震災を忘れぬ誓いを胸に、高らかに歌う子どもたちの姿を忘れることはできません。
そして、今年、その〝東混″との再共演が叶いました。しかも、一つの公演に対し、なんと、指揮者は、お二人。新進気鋭の水戸博之先生と、日本が世界に誇る指揮者:山田和樹先生です。奇跡的な出会いと本団の活動に対するご理解から、お二人の熱いご指導を受けさせていただくこととなり、とうとう地元公演「とどけ歌の力vol.10」が実現したのです。
山田先生は、本団の子どもたちに会いに来て下さったその日に急遽練習をして下さり、更なる練習と31日の本番を快諾してくださいました。しかも、あの〝東混″を率いて…。それは、例えようのないほどエネルギッシュな、熱血指導でした。また、水戸先生は、合唱組曲「えんそく」と共演曲(計10曲)をたくさんの比喩を用いてご指導くださり、歌があっという間に変わりました。本番で東京混声合唱団の皆様の声に包まれて歌った団員たちは、「豊かな歌声を聴いて、なぜこんなふうに歌えるの?凄い!」「自分もうまくなった気がした。」と目を輝かせて話しておりました。お客様の涙の混じった笑顔と沢山の拍手に、舞台と客席が一体化したことを体感できました。「子どもたちが復興を応援している気持ちが伝わった。」と何人ものお客様からお声がけいただきました。
何より「大地と海と人のうた」を山田和樹氏の指揮で山中千佳子氏の前で再演できたことは最高の夢の実現でした。忘れることのできない特別な演奏会になりました。
〝歌で人を勇気づける喜び″を知った子どもたちは、より一層、歌声に磨きをかけようと決意し、楽しみながら歌い続けております。