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一般社団法人どさんこ青少年オーケストラ協会「どさんこ音楽元気プロジェクト」
- 実施日時
- 2022年3月6日(日)
- 実施場所
- 札幌コンサートホールKitara大ホール
- プログラム
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【第1部】 初級・中級の部
ロシア民謡メドレー、小さな世界、オペラ座の怪人メドレー ほか
【第2部】 上級の部
マルケス:ダンソンNo.2
伊福部昭:管絃楽の為の「日本組曲」より“盆踊り”
ハイドン:チェロ協奏曲第1番より第1楽章
チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より ナレーション付き
アンコール
黒須克彦:夢をかなえてドラえもん
- 出演
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指揮:平川範幸、助乗慎一、野村 聡
独奏(チェロ) 田口 聖
司会・ナレーション 菅野 愛
どさんこジュニアオーケストラ
主催者からのレポートをお届けします。
当協会としては2度目(2016年第5回以来)の音楽復興祈念賞の受賞となりました。今回の受賞活動にあたり、当初予定しておりました、胆振東部地震の震源地や、被災地に近い場所での演奏会開催が実施できなかったことが一番悔やまれます。コロナ禍で様々な制約の中、今回は実施を見送らざるを得なかった国立アイヌ民族博物館ウポポイ(民族共生象徴空間)での公演開催など、胆振管内の地域音楽文化活性化に貢献できるよう、引き続き活動を進めて参ります。
2022年3月6日の全道フェスティバルは、当初2020年に札幌コンサートホールKitaraで開催予定でした。 札幌コンサートホールKitaraは、ヴィンヤード型で良質な音響空間を持つ、北海道が世界に誇るホールです。しかし、2020年はコロナ禍で様々なイベントが中止となり、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の発出により、ジュニアオーケストラの活動も停止してしまいました。今回2年越しの初めてのKitaraの大舞台を、子ども達だけでなく保護者の皆さんも楽しみにしていました。
東日本大震災から10年の区切りですが、コロナ禍からの復興については、中世ヨーロッパがそうであったように、今後の「令和ルネッサンス」に向けて人と人とを再び結びつけるのは芸術文化の力であると考えています。
当協会の演奏会の特徴は、初級者から上級者までのメンバー皆がステージにあがれることです。ジュニアオーケストラですので、プロオーケストラの定期演奏会のような序曲・協奏曲・交響曲…といったプログラムではなく、その年の流行った曲やコンセプトを決めてプログラミングを心がけています。今回のテーマは「踊って、躍って、Dancing!」でした。
メインの「白鳥の湖」は全曲版からの抜粋でストーリーがつながるようにナレーション付きで演奏致しました。次に、エル・システマの寵児、指揮者のG・ドゥダメル氏が取り上げて話題となったマルケス「ダンソンNo.2」を演奏しました。この曲は南米の曲で、はじめは苦戦していたジュニアオーケストラメンバーも、すっかりお気に入りの曲となりました。そして当地の作曲家、「ゴジラ」の映画音楽で有名な伊福部昭氏の「日本組曲」から“盆踊り”を取り上げました。次回は、氏の代表作「シンフォニア・タプカーラ」をウポポイで演奏したいと思っています。
コロナ禍で冷え切ってしまった文化芸術活動を子ども達から盛り上げつつ、成長の一助となれるような活動を、今後も続けていきたいと考えています。