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みんなで歌う第九の会「復興祈念 みんなで歌う第九の会 第6回特別演奏会 新春の第九」
- 実施日時
- 2019年 1月6日(日)14:00開演
- 実施場所
- けんしん郡山文化センター 大ホール
- プログラム
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管楽器五重奏による、プレ演奏 山田耕筰:「この道」(編曲:佐藤秀徳)
佐藤秀徳、阿部一樹(トランペット) 荒井渉(ファゴット) 齋藤雄介(クラリネット)
本多啓佑(オーボエ)
指揮者&管楽器五重奏メンバーによる、プレトーク
佐藤守廣(指揮) 上記5名
ベートーヴェン:交響曲第九番 ニ短調 作品125「合唱付」全楽章
- 出演
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佐藤守廣(指揮) 隠岐彩夏(ソプラノ) 中島郁子(メゾソプラノ) 小原啓楼(テノール)
福島明也(バリトン)
復興祈念郡山第九オーケストラ2018(管弦楽)大倉礼加(コンサートマスター) 98名
みんなで歌う第九の会(合唱) 一般会員、小中高生 総勢450名
今泉一八(合唱指導) 岡野貴子(練習ピアニスト)
みんなで歌う第九の会、音楽仲間、郡山学院高等専修学校生(スタッフ)
主催者からのレポートをお届けします。
みんなで歌う第九の会は2013年に震災の消沈から立ち上がろうと、郡山市民文化センターの正面エントランスホールの階段に整列し、ピアノとエレクトーンによる第4楽章のみの演奏を行い、第2回演奏会からは大ホールステージで念願のオーケストラでの全楽章演奏を実現。
前回第5回までには指揮者やソリストにプロを迎える事が出来たり、合唱団も115名から400名に成長!…と綴ると順調に発展してきた様ですが、行政等の後ろ盾を持たない、とにかく第九を歌いたい思いだけで、周囲の方々のご支援や郡山市民オーケストラ等のご協力を得ることで、毎年満席近いお客様と「歓喜」の時間を分かち合ってきた道は、「復興」への道のりとは比べられませんが、決して平坦なものではありませんでした。
ところが、今回6回目にして最大の危機…郡山市民オケが「今まで何とかやってきたが、もう毎年は引き受け出来ない」という。 プロオケに頼める可能性はあるのか?(見積を取るも、やはり無理でした) ピアノ&エレクトーン版に戻るのか?(400名の合唱になった今、もう戻れません)
その事態を救ったのは、第1~3回の指揮者で当会の企画編成アドバイザーの佐藤守廣氏でした。
佐藤氏が、教え子や音楽仲間である在京プロ奏者、音大生、在郡の教え子と愛好者に声を掛けると、中高生も含め瞬く間に98名のメンバーが集まり、「復興祈念郡山第九オーケストラ2018」が誕生しました。
「震災や原発事故から復興しようとする故郷の為に何かしたい!」という、彼ら彼女らの想いの強さは熱く演奏を引っ張り、4楽章の合唱への炎のリレーをステージで実現してくれました。
また、第4回から3回連続ソリストの、隠岐彩夏、中島郁子、小原啓楼、福島明也(福島氏は第3回から)の各氏による毎回息の合ったアンサンブルは、今回も聴衆や出演者を魅了しました。
この日本代表チームの様な4人の方の歌やにじみ出るお人柄は、演奏会で聴いた方や関わった人全員の心に残るものになっており、これからもお願いしたいと思っております!
合唱は、みんなで歌う第九の会、中高生と新たに小学生が加わり、三世代450名の大合唱団となり、オケの98名と合わせ約550名はステージに乗るのだろうか?と、嬉しい悲鳴でした!
大所帯ゆえに揃っての練習は演奏会前日からに限られ、練習場所の確保にも苦労する現状がありますが、足を運んでくださる沢山のお客様を前にして言い訳は出来ません。
当会は、会員一人一人が主催者としてチケットを販売し(買取ではありません)、広告を依頼するなど、練習以外の準備にも積極的に汗をかく事で連帯感が生まれ、復興への気持ちを一つにしたハーモニーに繋がり、それを「第九」という名曲が余すことなくお客様に伝えてくれるからでしょうか…お陰様で毎回満員のお客様からのブラボーや熱い拍手等、大好評をいただいております。
これを励みにソリストやオケの素晴らしい演奏に少しでも近づける様に、次回からは練習時期を早める等、アマチュアなりに努力していきたいと思います。
大きな成果に繋がった事に対し、みんなで歌う第九の会一同、厚く感謝申し上げます。