今年度のテーマは「花を咲かせよう！」。17年度の「愛をつなごう」のワークをベースに、より深いアプローチを目指し改良しました。花をテーマにした曲たちをきっかけに、私たちの感受の多様性を知り、音と想像の世界をつなぎます。
同じ木に咲く花も、一つとして同じものはないことは、同じ音楽を聴いても、それぞれ想像する気持ちは違うことと似ています。その豊かさこそが、木が生きている証拠であり、より美しく魅せる力となっていることを、私たちは知っています。
コミュニティに音楽という木を植える。その周りに集う人々が咲かせた、色とりどりの花たちを、大切に見つめる。それぞれの思いが映るその花を、お互いに認め合うことから、心のつながりが生まれると考えます。
ワークショップでは、実際にそれぞれが音楽を見つめた結果を、花として表現します。この花を集めた、音楽の可能性を深める木は、「フカイツリ―」と名付けました。音楽体験とともに木は増え森となり、社会の力となることを願っています。

七ヶ浜国際村で毎年12月に開催している「クリスマスクラフトマルシェ」にて開催。ワークショップとコンサートを合わせ、身の回りから音楽がつくられることを、より深く実感する機会となることを目指しています。

復興住宅として、震災後に建てられた市営住宅では、新たなコミュニティづくりが課題となっています。音楽を通じて「心をつなぐ」活動を取り入れることで、普段の近所づきあいでは気づくことのない内面に触れることができると考えます。クリスマスの素敵な音楽を共有しながら、私たちにとっても心と体が暖かい時間となりました。

毎年七ヶ浜町では、ピアニスト・仲道郁代さんが小学６年生の全クラスにワークショップを実施しています。七ヶ浜町・七ヶ浜国際村のご協力を頂き、町内３校の小学４年生または５年生に対する取り組みを実施しました。

2/19【仙台市立南中山中学校　MECP 音楽ワークショップ（1年生）】
MECP代表・高見は、宮城教育大学教職大学院にて、中学校音楽科を中心とする「心をつなぐ」音楽教育を研究しています。学校における人間関係の形成などにも通じる、音楽を見つめる活動の力をより深めるべく、段階に応じた様々なアプローチを検討します。

【MECP 音楽ワークショップ＆Heart to Heart Concert in 宮城教育大学】
初めての試みとして、教員を目指す学生や、大学の先生方に、MECPのワークショップとコンサートを体験頂きました。活動に込めた背景も合わせてお話ししながら、皆様のご意見ご感想を伺い、今後に向けたヒントを得ることができました。

2/20【MECP Heart to Heart Concert in 仙台ユネスコ協会】
様々な立場から「教育」を考える、仙台ユネスコ協会の皆様にコンサートをお届けしました。普段の会議室をコンサート会場に変えて、参加の皆様とともにつくる空間、ともに進める時間は、特別なつながりを生み出します。

仙台市の児童館では、指定管理者制度（一部業務委託）を導入しており、ここではNPO「せんだい・杜の子ども劇場」が運営にあたっています。子どもが遊びの中で多様な体験を得られるようにするためには、子どものためにできることを持つ人と、子どもたちをつなぐことが必要です。児童館がその核として、子どもたちにとって、様々な出会いの場となるよう様々な工夫をされているお話を伺いました。
各会場ご担当の皆様、お力添えを頂いた多くの皆様に御礼申し上げます。