- 11
-
一般社団法人 琉球フィルハーモニック
「響け!復興へのハーモニー in沖縄 ~つながる未来~」
岩手・宮城・福島・沖縄の子どもたちによる合同オーケストラコンサートVol.3
- 実施日時
- 2018年8月12日(日)14:00開演
- 実施会場
- パレット市民劇場 (沖縄県那覇市)
- プログラム/出演
-
①W.A.モーツァルト:「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
②W.A.モーツァルト:序曲「劇場支配人」
③坂本 英城:「文豪とアルケミスト」のテーマ
ヴァイオリンソロ:土屋 巳早希(相馬子どもオーケストラ)
④E.W.エルガー:「威風堂々第一番」より抜粋
⑤H.C.ワーク:「大きな古時計」(那覇ジュニアオーケストラ初心者クラス)
⑥ <大槌町・仙台市・相馬市 紹介>(那覇ジュニアオーケストラ団員による)
⑦パッヘルベル:「カノン」
⑧H.ネッケ:「クシコス・ポスト」
⑨ヨーゼフ・シュトラウス:「鍛冶屋のポルカ」
⑩「東北3県メドレー」“相馬盆唄/青葉城恋唄/ひょっこり ひょうたん島”
⑪BEGIN:「島人ぬ宝」
⑫岩井 俊二(作詞) 菅野 よう子(作曲):「花は咲く」
アンコール:「ふるさと」
-
- 出演
-
エル・システマジャパン 大槌子どもオーケストラ (岩手県) 4名
仙台ジュニアオーケストラ (宮城県) 3名
エル・システマジャパン相馬子どもオーケストラ (福島県) 4名
那覇ジュニアオーケストラ (沖縄県) 50名
賛助出演/沖縄県立那覇高等学校吹奏楽部 (沖縄県) 19名
指揮/後藤 正樹 (琉球フィル&那覇ジュニアオーケストラ指揮者)
主催者からのレポートをお届けします。
今年で3回目をかぞえる『「響け!復興へのハーモニー in沖縄 ~つながる未来~」岩手・宮城・福島・沖縄の子どもたちによる合同オーケストラコンサート Vol.3』(琉球フィル主催/パレット市民劇場 共催)を8月12日(日)那覇市のパレット市民劇場で開催し、子どもたちの熱演に大きな拍手が送られました。
岩手県からエル・システマジャパン「大槌子どもオーケストラ」、宮城県から「仙台ジュニアオーケストラ」、福島県からエル・システマジャパン「相馬子どもオーケストラ」、そして沖縄県から「那覇ジュニアオーケストラ」、賛助として「那覇高校吹奏楽部」、総勢約80名が参加しました。本番の数日前から東北と沖縄に向かって2つの台風が接近、公演開催も危ぶまれましたが、大槌町からは予定より一日早く仙台空港近くに移動してもらうなどしたおかげで、東北の皆さんも無事に沖縄入り、沖縄へ向かっていた台風もそれて、2日間のリハと本番を無事に終えました。
コンサートでは東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨 等でお亡くなりになった多くの方々、そして公演の4日前にお亡くなりになった翁長沖縄県知事(本公演へご祝辞を賜っておりました)へモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を献奏しました。
琉球フィル事務局長 上原 玲子の司会進行で、クラシックの名曲からゲーム音楽、そして各県縁の曲を演奏。中でも琉球フィルゲーム音楽ディレクター坂本 英城氏作曲のゲーム音楽「文豪とアルケミスト」のテーマでは、今回コンサートマスターを務めて頂いた相馬子どもオーケストラの土屋 巳早希さんがソロ ヴァイオリンを担当し、素晴らしい演奏を披露してくれました。
また、公演の途中では、那覇ジュニアオーケストラの中学生数名で、岩手の大槌町、宮城の仙台市、福島の相馬市について調べ、会場の舞台で発表しました。各々の地の特徴を沖縄と比較したり、震災の被害や復興の様子について詳しく調べた発表に、会場のお客様は見入っていました。
コンサートの後半では「パッヘルベルのカノン」「クシコスポスト」「東北3県メドレー」に続いて、那覇高校吹奏楽部員で本公演のために結成された合唱も加わり、「島人ぬ宝」、会場と一体になった「花は咲く」、アンコールの「ふるさと」を美しい歌声で華を添えてくれました。
子ども達の熱演に、会場から大きな拍手が送られコンサートを終えました。
終演後、来場いただきました多くの方から一体感を感じる等演奏を称える声や、公演の継続を望む声が寄せられました。
御来場下さいました皆様、協力を賜りました皆様に心より御礼申し上げます。
公演の翌日は東北の子供たちと那覇ジュニアのメンバーで、沖縄県民はじめ全国民の平和願望、戦没者追悼の象徴として建設された「平和祈念堂」や、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ「平和の礎」。平和記念公園内にある各県の慰霊塔・碑を訪れました。