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第11回わくわくコンサート実行委員会 「第11回わくわくコンサート―みんなで楽しむ音楽鑑賞会―」

  • 実施日時

    2018年 2月12日(月・祝)13:00開演

  • 実施場所
    サンポートホール高松 大ホール
  • プログラム テーマ:C テーマ地域:EU

    コンサートI 室内楽

    1.L. v. ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第14番「月光」 
       第1楽章 アダージオ・ソステヌート                        Adagio sostenuto
       第2楽章 アレグレット                                      Allegretto
       第3楽章 プレスト アジタート                               Presto agitato
       ピアノ:森 正

    2.R. ロジャース:サウンド・オブ・ミュージックより
       1. ザ・サウンドオブ・ミュージック
       2. 私のお気に入り       マリア:川田千花子
       3. ひとりぼっちの羊飼い
       4. エーデルワイス                              トラップ大佐:若井健司
       5. ドレミの歌
         合唱:宮内知代 大平伊織 橋本壮平 高崎友里 古谷眞実 安田優紀 德増春花
         ピアノ:森 正

    3.ジャズで ‛Swing’
       1. F. チャーチル:いつか王子様が Someday my Prince will come
       2. ジャズで聴く『アルプスの少女ハイジ』
         ピアノ:鶴岡雅子 サクソフォーン:藤澤衛
         ベース:古市英幸 ドラム:鹿庭百弘


    コンサートII オーケストラ

    1.G. ロッシーニ:ウィリアムテル序曲より スイス軍の行進

    2.P. チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲n
       第1楽章 アレグロ・モデラート                          Allegro moderato
       第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチッシモ                  Allegro vivacissimo
       ヴァイオリン:真田大勢


<公演概要>
■わくわくコンサートとは

一般の音楽会に参加が難しい児童と保護者、サポートの必要な方にも気軽に足を運んでいただける音楽イベントを運営し、一般市民の方々に音楽に親しむ機会を創出する。それによって「共生」の場となることを目的とする。これまで多くの来場者に恵まれ、好評を博してきた。無料のコンサートがこれからも継続できるよう活動を続けている。

■第11回わくわくコンサート
今年のわくわくコンサートのテーマは‘Sing Swing Strings Swiss’ (シング、スウィング、ストリングス、スイス) -スイスに集う芸術家たち- 。テーマ国はスイス連邦(通称スイス)、テーマアルファベット「S」としてスイスに関わりのある様々なプログラムで構成した。
ヨーロッパの中心に位置するスイスは、自然の壮大な美しさや、自由、平和の国として人々を魅了しつづける国である。多くの美術館や博物館、世界で初めて開催されたジャズ・フェスティバルをはじめとする国際音楽祭や芸術祭など一年を通して豊かな文化が花開いている。多くの芸術家や作曲家たちもスイスに滞在し、すばらしい作品も誕生させてきた。
今回は、チャイコフスキーがスイスで作曲したヴァイオリン協奏曲をはじめ、スイスに集った芸術家たちの多面的な魅力あふれる作品でプログラムを組んだ。またロビーイベントでもスウィングしながらスイスの魅力を素敵に楽しめるような企画を行った。ご来場の方への細かい配慮(車椅子、施設からの申し込みへの対応、予約の受付、開演中のロビー託児等)が行えるよう、専門知識を持つ教員をアドバイザーに迎え指導や援助を受けながら、当日は香川大学生を中心とする120名を越えるボランティアが活動した。

主催者からのレポートをお届けします。
寒波の中にも好天に恵まれ、会場のサンポートホール(Sunport)では立ち見がでるほどのお客様にご来場いただいた(満席1200名)。地元の演奏者に加え、ゲストとして真田大勢氏(Sanada Taisei, 香川大学附属高松小学校出身、サントリー芸術財団(Suntory)よりヴァイオリンの貸与を受けている)を迎え、熱気のある楽しいコンサートとなった。
コンサートは、今回初の試みとして開演前ステージでのオープニングコンサートから始まった。金管五重奏によるなじみ深い楽曲を子どもたちに親しんでもらう企画である。子供たちの楽しそうな様子が印象に残った。また今回初めての企画として、前半プログラムの中で香川大学生と地元、高松第一高校合唱部部員によるコラボレーションで合唱をお聴きいただいた。練習の甲斐あって息の合った歌声を聴かせ「ドレミの歌」で会場も盛り上がった。後半のメインプログラム、チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲では地元出身の真田大勢氏の勢いのある演奏、すばらしいヴァイオリンの響きに会場全体が引き込まれた。

ロビーでのイベントもスイスの魅力にあふれる催しを企画した。楽器体験ではアルペンホルンをはじめ、弦楽器(Strings)、サクソフォーン(Saxophon)に生き生きした表情でふれる子供たちの姿がみられた。また体を動かす縄跳び(Swing)、音遊び(Sound)ではボランティアの学生と楽しく交流する姿が会場のあちらこちらにあった。Science(雪=Snowの結晶を作る)、サイコロSwing、スイスのお話し読み聞かせ、スイス展示、託児を含む多くの企画で楽しんでいただいた。


1年以上にわたる準備を終え、本当にたくさんの笑顔に出会えたことは実行委員会にとってかけがえのない喜びとなった。今回、昨年に続き第6回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞を受けたことは大変栄誉なことであるだけでなく、11回目として継続することができたことに感謝の気持ちでいっぱいである。もちろんこの受賞は、今回のみに与えられたものではなく、これまで多くの方々からいただいたご支援やこれまで携わってきた多くの実行委員たちの努力、積み重ねられた改善の成果である。今回も多くの皆様からのご支援に支えられて盛況のうちに終了することができたことに、この場を借りて厚くお礼申し上げる。来年度の実行委員にも大きな励みとなった。今後も改善を重ね、協力しあいながら、ますます「わくわく」するコンサートの開催に努めていきたい。