- 2
第10回わくわくコンサート実行委員会 「第10回わくわくコンサート―みんなで楽しむ音楽鑑賞会―」
- 実施日時
-
2017年 2月12日(土)13:00開演
- 実施場所
- サンポートホール高松 大ホール
- プログラム テーマ:C テーマ地域:EU
-
コンサートI Chamber music
1.C.ドビュッシー:子どもの領分より Children’s Corner
第1曲 グラドス・アド・パルナッスム博士
第3曲 人形へのセレナード
第6曲 ゴリウォーグのケークウォーク
ピアノ:岡本麻子
2.F.ショパン:ワルツ第2番 「華麗なる円舞曲」作品34-1 Chopin
ピアノ:岡本麻子
3.S. カルディッロ:カタリ・カタリ(つれない心) Cardillo,Catari Catari
テノール:若井健司 ピアノ:藪内利枝子
4.カミーユ・サン=サーンス:動物の謝肉祭 -バージョンC- Carnival
第1曲「序奏と獅子王の行進曲」 C-dur 第2曲「雌鶏と雄鶏 (Poules et coqs)」 C-dur 第3曲「騾馬」 c-moll 第4曲「亀」 Cancan 第5曲「象」 Contrabass 第6曲「カンガルー」 c-moll 第9曲「森の奥のカッコウ
(Le coucou au fond des bois)」Clarinetto 第12曲「化石」 Au clair de la lune(月の光に) 第13曲「白鳥(Le cygne)」 Cello 第14曲「終曲(Final)」 C-dur
福崎至佐子、山中香林(ヴァイオリン) 堀越みち子(ヴィオラ)
榎並歌織(チェロ) 佐柄佳奈(コントラバス) 藪内利枝子、梅本香織(ピアノ)
青山夕夏(ピッコロ) 小山祐子(クラリネット) 今井忍(シロフォン)
大塚真由(グロッケン)
コンサートII Classic + Conductor
1.W.A. モーツァルト:交響曲 第40番 K. 550 Classic(古典派)
第1楽章 モルト・アレグロ
2.G.ビゼー:『カルメン』より「花の歌(おまえが投げたこの花は)」 Carmen
ドン=ホセ:若井健司
3. F. ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 Op. 11 Concerto
第1楽章 アレグロ・マエストーソ
ピアノ:岡本麻子
公演概要
■わくわくコンサートとは
一般の音楽会に参加が難しい児童と保護者、サポートの必要な方にも気軽に足を運んでいただける音楽イベントを運営し、一般市民の方々に音楽に親しむ機会を創出する。それによって「共生」の場となることを目的とする。これまで多くの来場者に恵まれ、好評を博してきた。無料のコンサートがこれからも継続できるよう、1回1回の積み重ねを大事に、活動を続けている。
■第10回わくわくコンサート
今回のテーマは‘C’。コンサート(Concert)の‘C’、クラシック音楽(Classic)の‘C’など、たくさんの‘C’に関わる楽しい曲でプログラムを構成した。テーマ地域を「EU(欧州連合)」として、ロビーではEU各国のお話の「読み聞かせ」、「EU展示コーナー」、「EUクイズ」、「EUカルタ」、「カップで鳴きまねコップ」、「機関車トーマスを走らせよう」、「楽器体験」等々のイベントを開催し、音楽とともにテーマ地域の文化的な広がりも楽しめるよう工夫した。来場者の方への細かい配慮(車椅子、施設からの申し込みへの対応、予約の受付、開演中のロビー託児等)が行えるよう、専門知識を持つ教員をアドバイザーに迎え指導や援助を受けながら、当日は香川大学生を中心とする120名を越えるボランティアが活動した。
主催者からのレポートをお届けします。
寒波の中にも晴天に恵まれ、満席(1,200名)のお客様にご来場いただきました。地元の演奏者に加え、ゲストとして岡本麻子氏(第1回高松国際ピアノコンクール入賞者)を迎え、華やかで聴きごたえのあるコンサートとなりました。子どもたちが演奏を食い入るように聴いている姿、生き生きした表情で楽器にふれる様子、ボランティアの学生とともに楽しく遊び笑顔で帰っていく後姿に、このコンサートの意義を改めて感じました。
EU大使から「この『わくわくコンサート』が目標の一つとして、親子連れ、身体が不自由な方々、また高額なチケットを購入しづらい方々にもクラシック音楽に気軽に触れる機会を提供することを掲げている点についても嬉しく思います。多様性や差異を積極的に受け入れることは、EUが重視する価値であり、人と人の心をつなぐ独特な力を持つ音楽はまさに、こうした考え方を広める上で極めて有効な手段となります。」とのメッセージを頂戴し、光栄に思うと同時に社会的な責務や役割の重要性に身の引き締まる思いがしました。
1年以上にわたる準備を終え本当にたくさんの笑顔に出会えたことは、実行委員会にとって大きな喜びとなりました。今回、第5回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞の受賞はこれまで多くの方々からいただいたご支援やこれまで携わってきた実行委員たちの努力、積み重ねられた改善の成果であると同時に現在の実行委員への大きな励ましともなりました。多くの皆様からのご支援に支えられて盛況のうちに終了することができたことに、この場を借りて厚くお礼申し上げます。来年度は、また新しいメンバーを実行委員会に迎え、さらにもっとわくわくするコンサートが開催できるよう、努めていく所存です。