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復興の詩プロジェクト「青少年復興音楽祭~あれから5年を経て、わたしたちにできること~」

  • 実施日時
    平成28年12月4日(日)15時開演
  • 実施場所
    宮城学院女子大学 大学講堂
  • プログラム

    (*は、新作)

    STAGE-1 『復興に寄せて』

    ゆずりの葉少年少女合唱団 指揮:三神 博子 ピアノ:本多 葉子

    ・ひとつ(佐藤 文亮/江村 玲子)
    *君という色【混声版】(菅原 淳央/江村 玲子)

    独唱:
    小野 陽菜多(長命ヶ丘中学校1年・独唱コンテスト最優秀賞) 
    ピアノ:小平 圭亮

    独唱:
    園部 諒人(東北生活文化大学高等学校2年・独唱コンテスト金賞)
    高橋 みなみ(仙台第一中学校2年・独唱コンテスト金賞)

    ピアノ:小平 圭亮

    *広瀬川(松尾 英章/スコットランド民謡)

    独唱:
    須田 龍乃(仙台西高等学校2年・独唱コンテスト最優秀賞) 
    ピアノ:小平 圭亮

    *幸せを見つけて(山田 祥子/高橋 侑子)

    独唱:
    千葉 有里紗(仙台こども専門学校1年・独唱コンテスト最優秀賞)
    伊藤 紗奈(仙台向山高等学校2年・独唱コンテスト最優秀賞)
    山田 真理乃(聖ドミニコ学院小学校5年・独唱コンテスト最優秀賞)

    ピアノ:小平 圭亮

    *花と星(土井晩翠/松浦真沙)

    仙台西高等学校合唱部&卒業生有志 指揮:辻 秀幸 ピアノ:松浦 真沙

    *この広い世界の片隅から【混声版】(みなづき みのり/作曲:松浦 真沙)

    レクイエム「大震災犠牲者に捧ぐ」(松浦真沙)~洗足学園音楽大学教員&学生と共に~
    指揮:辻 秀幸
    独唱:高山 圭子/早坂 卓 合奏:赤塚 博美(Etone)/櫻井 希(Fl)/千葉 展子(Fl)/有村 純親(Sax)
    合唱:仙台南高等学校音楽部合唱団/仙台西高等学校合唱部/塩釜高等学校合唱部/
    合唱団Clair有志/ジュニア&ユースコーラス’Raw-Ore’有志/洗足学園音楽大学学生有志
    児童合唱:聖ドミニコ学院小学校合唱団/仙台第一中学校合唱部/長町中学校合唱部/八軒中学校合唱部

    STAGE-2 『青少年復興音楽祭』

    聖ドミニコ学院小学校合唱団&金剛沢小学校合唱団 指揮:辻 秀幸 ピアノ:川村 智英子

    ・ぼくらのエコー(荒井 良二/大田 桜子)

    仙台南高等学校音楽部合唱団 指揮:内藤 淳一 ピアノ:高橋 彩花

    ・fight(YUI/松本 望:編曲)

    仙台西高等学校合唱部 

    ・God so loved the World (ジョン・ステイナー)

    合唱団Clair 指揮:伊深 礼子 ピアノ:馬目 佳代子

    ・BELIEVE(杉本竜一)
    ・Salve regina(ミクローシュ・コチャール)

    広瀬中学校合唱部 指揮:木村 直美

    ・空と海 (金子 みすゞ/北川昇)

    長町中学校合唱部 ピアノ :木下 真理子

    ・一つの明かりで(ミマス)

    八軒中学校合唱部 ピアノ:大沼 結依

    ・未来へ(玉城千春)

    仙台第一中学校 合唱部 ピアノ:佐藤 美貴子

    ・ホール・ニュー・ワールド
    ・ハイ・ホー(ディズニー名曲集より)

    ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore” 指揮:大槻 葉子 ピアノ:大槻 虹兵

    ・ガーネット(奥 華子)
    ・言葉にできない (小田 和正)

    中学校合同合唱団&ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore” 指揮:辻秀幸 ピアノ:小平 圭亮

    ・結 -ゆい-(miwa/佐藤 賢太郎:編曲)

    合同合唱 指揮:内藤淳一 ピアノ:松浦 真沙

    ・わせねでや(内海和子/ヒザシ/内藤淳一:編曲)

主催者からのレポートをお届けします。
 この度は昨年度に引き続き、第5回ウィーンフィル&サントリー音楽祈念賞を受賞させていただきまして、実行委員会一同心より御礼申し上げます。復興の詩プロジェクトは2011年3月より、数多くの合唱団のご協力のもと街かどコンサートを中心に、135回を超える復興支援コンサートを実施して参りました。県内の若い合唱団のご協力のもとに本公演を開催できましたことを大変嬉しく思います。三度目となるウィーンフィル&サントリー音楽祈念賞を受賞させていただき、サントリー芸術財団様、カメイ社会教育振興財団様、仙台市市民文化事業団様、Harmony for JAPAN財団様より貴重なご助成を、そしてサポーターの皆様方からもこの公演のためにご支援を賜りました。この場をお借りして心より御礼を申し上げます。特に今年度は震災より5年目の節目ということで、復興支援コンサートとしては、締めくくりの公演となりました。

 今回の公演では、今年度制作された6つの「復興の詩」の楽曲を、11月に開催された独唱コンテストにおいて、参加総数約160名の中から各部門の最優秀賞と金賞を受賞された学生さんの独唱と、合唱団の演奏で全曲発表いたしました。今年も、仙台を代表する詩人土井 晩翠先生の作品をはじめ、この公演のために新たな独唱曲や、混声合唱曲が生まれました。

 「レクイエム」 では、作曲家松浦真沙先生の指導されている洗足学園の学生有志が、東京初演の指揮をされた辻 秀幸先生、同僚の赤塚博美先生、有村純親先生とともに、「洗足学園音楽大学被災地支援委員会」のご支援のもとこの公演に駆けつけてくださいました。ソリストには、仙台の若手演奏家を代表する高山圭子さん、櫻井 希さん、千葉 展子さん、当独唱コンテスト第1回の最優秀賞の早坂 卓さんをお迎えし、若い有志合唱団の皆さんの歌声を通して鎮魂の祈りを捧げました。

 第二部の音楽祭では、合唱団それぞれのメッセージのこもったステージと合同合唱が演奏され、会場を沸かせました。特に、恒例の250人での全員合唱「わせねでや」では、洗足学園の学生も加わり、力強い大合唱を会場に響かせました。復興支援コンサートを掲げてコンサートホールで公演しますのは、恐らく最後の公演となりますが、ここまで育ってきた青少年たちと、復興への想いは継続すべく、来年より新たに活動をして参りたいと思います。

 来年度からは、震災から5年が過ぎ、新たに「おもいでプロジェクト」を立ち上げ、「おもいで」の再生と創造をテーマに(広く歌われてきた「おもいで」の歌の再生【新編曲など】、新しい「おもいで」創造【新曲制作など】)、被災地のこれから復興を担う青少年たちと活動を支援するサポーターを中心に、世代を超えた地域の絆を強め、青少年の育成、被災地の音楽の普及、復興支援と文化の創造を目的に気持ちを新たに活動致します。「思い出」や「復興への想い」を題材にした宮城県ゆかりの楽曲の制作、「復興への想い」をテーマとした街かど合唱コンサートやそれに伴う合唱ワークショップ、青少年育成を目的とした独唱コンテストと独唱ワークショップ、活動の総括であるおもいでコンサートを実施し、仙台市・多賀城市・塩釜市など宮城県内から広く団体を招聘し、文化の発展に寄与したいと思います。