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グループUNO 「第45回 グループUNO 記念演奏会」
- 実施日時
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2016年11月 5日(土)19:00開演
- 実施場所
- iichiko 音の泉ホール(大分県大分市)
- プログラム
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<第一部>
1.箏とフルートによる日本の調べ
~夕焼け小焼け・通りゃんせ・一夜明ければ~
2.ピアノ三重奏 第一番 ニ短調Op.49より メンデルスゾーン作曲
第1楽章 Molto Allegro agitato
3.ピアノ五重奏 イ長調 Op.81より ドヴォルザーク作曲
第3楽章 Scherzo Molto vivace
第4楽章 Finale Allegro
<第二部>
4.歌とサクソフォーン、二台ピアノによるミュージカル
キャッツより 「メモリー」
美女と野獣より 「美女と野獣」
マイフェアレディより「踊り明かそう」
ウエスト・サイド・ストーリーより
「トゥナイト」「アメリカ」「マリア」
サウンド・オブ・ミュージックより
「サウンド オブ ミュージック」「エーデルワイス」「ドレミの歌」
5.明日への旅路 作曲 野村美和 作詞KAnNa
- 出演
<ゲスト>
川瀬麻由美・甲斐田柳子(ヴァイオリン)
長石道子(ヴィオラ)
田村朋弘 (チェロ)
糸永起也(バリトン)<グループUNO>
野村高子、本郷真理(ソプラノ) 恵藤美紀(メゾ・ソプラノ)
愛野由美子、小野理恵、菊池明美、物井理恵、佐藤由美子(ピアノ)
本田 優(サクソフォーン) 林フミヨ、松尾友里(フルート)
岩本睦恵(二十絃箏)
主催者からのレポートをお届けします。
私たち「グループUNO」は昭和47年から毎年定期演奏会を開催する他、学校巡回、地域の文化キャラバンでの演奏や福祉施設、病院等でのボランティアコンサートなどでも活動を続けています。
この度、第5回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興記念賞を頂き、会員一同大変光栄に思っております。演奏会当日には、大分県まで、わざわざサントリー芸術財団様にお越しいただき、驚きと感謝で一杯の開演前の楽屋となりました。頂戴しました受賞レリーフは入場ホールに飾らせていただきましたが、直接会場の皆様にご紹介できず、大変申し訳なく思っております。
本公演は5年毎開催している記念演奏会にあたり、県内外で活躍している演奏家、川瀬麻由美氏(ヴァイオリン)をはじめとする弦4名、糸永起也氏(バリトン)、若手編曲家、野村美和氏にご協力を頂きました。多くのお客様、また熊本大分地震により被害が大きかった由布市・別府市の皆様(ご招待)にも足を運んでいただきました。音楽を通じ、楽しさや和みの時間を共有でき、会員としても心に残る演奏会となりました。
第一部のオープニングは「箏とフルートによる日本の調べ」とし、『夕焼け小焼け』、『通りゃんせ』などを演奏しました。素晴らしい日本の曲が数多くあることを知ってほしいというグループUNOの創始者、林フミヨ(フルート)の思いから選曲し、二十絃箏とともに演奏しました。次に、ピアノ三重奏第一番ニ短調Op.49(メンデルスゾーン作曲)、ピアノ五重奏イ長調Op.81(ドヴォルザーク作曲)では、会員から素晴らしいゲスト演奏家の方々と音楽を共に作り上げ、演奏できたことは貴重な体験となり自信にもつながったという言葉が聞かれました。毎年足を運んでくださる観客の皆様からは、定期演奏会ではなかなか聴くことができないピアノ三重奏や五重奏に、クラシック音楽の素晴らしさや楽しさをあらためて味わえたというご感想を数多く頂きました。
第2部では、「歌とサクソフォーン、二台ピアノによるミュージカル」とし、ゲスト糸永起也氏と共に、8名の演奏家でお届けしました。例年のようなクラシック音楽ではありませんでしたが、サウンド・オブ・ミュージックなど野村美和氏の厚みのある、楽しさあふれる編曲で盛り上がりました。独唱、ゲスト(バリトン)との二重唱、動きを交えながらの三重唱、迫力あるピアノ二重奏、サクソフォーンの音色に、“楽しかった、懐かしかった”などたくさんの笑顔と言葉を頂きました。最後は『明日への旅路』(作曲野村美和・作詞KAnNA)を出演者一同で演奏しました。この曲は、サビの部分にオペラ『トゥーランドット』のアリアの有名な旋律が入った力強い曲で、悲しい事、辛い事があっても前向きに生きて行こうというメッセージが込められた曲です。これからも、被災された方々や地域の皆様と共感できる音楽を奏でていきたいという思いと、これまでの感謝をこめて演奏させていただきました。
今後も地域に根ざした演奏家集団として、音楽の素晴らしさを共有できる活動を継続したいと考えております。
結びに、本公演にご助力頂きましたサントリー芸術財団様に心から感謝申し上げます。