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名取交響吹奏楽団「名取交響吹奏楽団 第32回定期演奏会」
- 実施日時
- 2016年6月26日(日)14:00開演
- 実施場所
- 名取市文化会館 大ホール(宮城県名取市)
- プログラム
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ヘスケス:マスク
ウィテカー:シール・ララバイ
ブライアント:ウィンドアンサンブルのためのコンチェルト
あなたの夢を、名取から *
藤田玄播:吹奏楽のための「天使ミカエルの嘆き」
真島俊夫:吹奏楽のための交響詩「波の見える風景」
大栗裕:吹奏楽のための「神話」 天の岩屋戸の物語による
- 出演
楊 鴻泰、宍戸 篤* (指揮)
安東理紗(司会・ナレーション)
名取交響吹奏楽団
主催者からのレポートをお届けします。
私たち「名取交響吹奏楽団」は、1983年に結成された宮城県名取市を拠点に活動している吹奏楽団です。定期演奏会、全日本吹奏楽コンクールへの出場、各種演奏会への出演などの演奏活動のほか地元の中・高生への指導など、地域に根差した活動を行っています。
第4回ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞を頂き、団員一同大変光栄に思っております。
今回も名取市内の仮設住宅にお住いの方、約30名をご招待させていただきました。当日はお天気にも恵まれ、多くのお客さまに足を運んでいただくことができ、おかげさまで満員御礼となりました。ご招待した方々をはじめとした多くのお客さまに私たちの音楽を楽しんで頂くことができました。
第一部と第三部は、海外作曲家、邦人作曲家の吹奏楽オリジナルの作品を取り上げました。
第一部では、近年当団が演奏する機会が多い海外作曲家作品から3曲演奏し、中でもK.ヘスケス作曲「マスク」、S.ブライアント作曲「ウィンドアンサンブルのためのコンチェルト」は、スピード感溢れるパワフルな曲で聴き手を惹きこみました。
第三部では、1985年の全日本吹奏楽コンクール課題曲である真島俊夫作曲「波の見える風景」や、藤田玄播作曲「天使ミカエルの嘆き」などの懐かしの邦人作曲家作品を取り揃えました。重厚感のあるサウンドの中に流れる繊細な旋律がとても美しく、昔を懐かしく思いながら聞かれる方、新鮮に聞き入る学生の皆様などが見受けられました。
毎年ご好評いただいている第二部の企画ステージでは、「あなたの夢を名取から…」と題し、夢をテーマにしたプログラムをお届けしました。司会のTBC東北放送アナウンサー安東理紗さんと当団員が繰り広げる笑い溢れるトークと、会場にいるお客様との掛け合いで会場は大いに盛り上がりました。
演奏後の盛大な拍手、お客さまの笑顔、その後の温かいお言葉を頂き、今後の活動へのより一層の励みとなりました。そして改めて地元をはじめとした多くの皆様に支えられて私たちの活動ができていることを強く感じました。
震災から5年が経ちましたが、未だ困難な生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。
こうした問題に直面する環境にいるからこそ、地元の復興への思いは絶えません。
私たちの演奏活動により多くの皆様に寄り添えるよう、今後も地元の復興、さらなる発展を祈念し、地域に根差した活動を継続して行ってまいります。