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3・11祈りのコンサート実行委員会「3・11祈りのコンサート」

  • 実施日時
    2016年3月11日(金)14:46 黙祷・開演
  • 実施場所
    宮城県仙台市 電力ホール
  • プログラム

    黙祷

    モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス KV.618

    モーツァルト:レクイエム KV.626

  • 出演

    佐々木正利(指揮)
    真下祐子(ソプラノ)、新宮央子(アルト)
    川出康平(テノール)、鈴木 集(バス)
    「3・11祈りのコンサート」合唱団&管弦楽団

主催者からのレポートをお届けします。
東日本大震災から5年の節目を迎えて開催された第3回3・11祈りのコンサートは、地震発生時の午後2時46分に1分間の黙祷を捧げた後に、モーツアルトのアヴェヴェルムコルプスが静かに演奏されて始まりました。
当日に参集された人々は約800人で演奏者の200人と併せて1000人が心をひとつに震災の犠牲者を悼み、友人、知人、家族を失い、今もって故郷に帰ることさえままならない多くのひとびとに想いを寄せました。
モーツアルトの遺作「レクイエム」がメインプログラムとして3・11祈りのコンサート管弦楽団・合唱団によって第1回から演奏されています。管弦楽団は、仙台シンフォニエッタ、仙台フィルハーモニー管弦楽団、宮城教育大学交響楽団、東北大学交響楽団OBなどからなり、合唱団は岩手、山形、宮城から駆け付けた6つの団体、岩手大学合唱団、盛岡バッハ・カンタータ・フェライン、熊友会ヴォーカルアンサンブル、山響アマデウスコア、東北大学混声合唱団、仙台宗教音楽合唱団が参加しています。今年は、特別に岡山バッハカンタータ協会の4名のメンバーが参加してくださいました。
岩手大学教授で二期会会員でもある佐々木正利先生が音楽監督としてコンサートの指導に当たり、当日のタクトも振られます。
このコンサートは、「黙祷に始まり、黙祷で終わる」を合い言葉に、演奏の終了後にも拍手を受けることなく、マエストロの短い言葉の後に会場の全員で再び黙祷を捧げます。この演奏会の全てを、震災で不幸に遭遇し今もって深い悲しみに沈んでいる多くのひとびとに捧げているのです。
本年は、演奏終了後にステージで行われる解団式の冒頭においてサントリー芸術財団の佐々木亮氏にご挨拶を頂いて「ウィーンフィル&サントリー音楽復興祈念賞」の授与式が行われました。3・11祈りのコンサート管弦楽団・合唱団一同を代表して心から感謝を申し上げます。