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公益財団法人 千葉県文化振興財団 「千葉県文化振興財団設立30周年記念 地域復興支援事業 東総オペラ・ガラコンサート」
- 実施日時
- 2016年3月6日(日)14:00開演
- 実施場所
- 千葉県東総文化会館 大ホール
- プログラム
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ドニゼッティ:歌劇「愛の妙薬」より抜粋
- 出演者
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小﨑雅弘(指揮)
大音絵莉(アディーナ役/ソプラノ)
新堂由暁(ネモリーノ役/テノール)
田村洋貴(ベルコーレ役/バリトン)
鹿野由之(ドゥルカマーラ役/バス)
松浦 藍(ジャンネッタ役/ソプラノ)
小埜寺美樹(ピアノ)
県民合唱団(合唱)
秋本 健(合唱指揮)
主催者からのレポートをお届けします。
未曾有の被害をもたらした東日本大震災から5年が経ちます。
千葉県旭市も甚大な被害に見舞われました。震災以降、被災地に所在するホールとして、「文化芸術の持つ力による復興」をテーマに、地域の皆さんに勇気や希望、生きがいや潤いなどを与えられる、さまざまな文化芸術事業を展開してきました。
今回は、演奏会形式で気軽に参加できるオペラ・ガラコンサートを県内から広く募集し結成された県民合唱団による演奏で開催し、オペラに触れる機会の少ない地域にオペラの普及と振興を図り、新たな音楽による心の復興を目指しました。
開演前には、サントリー芸術財団の佐久間様から「第4回 ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」の賞状が授与され、賞状はロビーでご来場の皆さまに紹介されました。
演奏会では、指揮者にイタリアオペラのスペシャリスト、小﨑雅弘氏を迎え、小埜寺美樹さんの軽快なピアノにのせて、オーディションにより選出された若手音楽家を含むソリスト達が、県民合唱団とともに迫力ある歌声を響かせました。
会場は、招待した災害公営住宅に入居されている方々や被災した中学校の生徒など多くの方にご来場いただき、大きな拍手と喝采に包まれ幕を閉じることができました。来場者からは、「原語で歌う合唱団の努力に励まされました。」「オペラは敷居が高く感じていましたが、気軽に楽しめることができました。」などの感想が得られ、地域のオペラの普及振興を図ることができました。
このほかロビーでは、震災を風化させないための取り組みを行うNPOの刊行誌の掲示や、これまでの県民合唱団の記録を展示し賑わいを演出し、多くの方がロビー展示にも関心を示していました。
この度のご支援により、地域の復興と音楽振興に貢献できたこと深く感謝申し上げます。
今後も引き続き、「文化芸術の持つ力による復興」を掲げ、県民合唱団の演奏会をはじめとする様々な文化事業を展開し、地域振興につなげていきます。