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公益財団法人 岡山シンフォニーホール 「岡山フィルハーモニック管弦楽団 東日本大震災心の復興祈念コンサート」
- 実施日時
- 岡山公演 2016年3月4日(金)19:00開演
盛岡公演 2016年3月6日(日)15:00開演
仙台公演 2016年3月8日(火)19:00開演
山形公演 2016年3月9日(水)19:00開演
- 実施場所
- 岡山公演 岡山シンフォニーホール
盛岡公演 盛岡市民文化ホール
仙台公演 仙台イズミティ21
山形公演 山形テルサ
- プログラム
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オネゲル:交響曲 第3番「礼拝」<岡山公演のみ演奏>
ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
- 出演
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ハンスイェルク・シェレンベルガー(指揮)
秦 茂子(ソプラノ)、ドミニク・ヴェルナー(バス)
岡山バッハカンタータ協会、盛岡バッハ・カンタータ・フェライン
仙台宗教音楽合唱団、山響アマデウスコア
佐々木正利(監修・合唱指揮)
岡山フィルハーモニック管弦楽団
主催者からのレポートをお届けします。
岡山フィルハーモニック管弦楽団は、1991年に開館した岡山シンフォニーホールが国内外のアーティストより音響の素晴らしいホールとして高い評価を獲得したことを機に、文化庁の補助を受けて、岡山にゆかりのあるメンバーを中心に優れた演奏者で構成された岡山初のプロオーケストラとして1992年に創設されました。以来、世界の著名な指揮者・ソリストを迎えて開催する定期演奏会をはじめ、若い演奏家の育成事業、青少年の情操教育に資する事業、子育て支援や地元演奏団体との共演等、地域における音楽芸術振興の中心的役割を担い公演回数は年間100回を超えています。また、カラヤン率いるベルリンフィル黄金期に首席オーボエ奏者としてその名を世界に刻んだハンスイェルク・シェレンベルガーが2013年より岡山フィルハーモニック管弦楽団初の首席指揮者に就任しました。
この度の「岡山フィルハーモニック管弦楽団 東日本大震災心の復興祈念コンサートツアー」は、シェレンベルガー氏の、『死者のためのミサ』用の音楽である通常の「レクイエム」はではなく、『地上で悩み苦しみながら生きる人々への魂の慰め』のためであるとされる、ヨハネス・ブラームス作曲「ドイツ・レクイエム」を東日本大震災から5年が経過する平成28年3月に岡山及び東北の地で演奏したいという強い希望により開催されることになりました。
このツアーは、岡山・盛岡・仙台・山形の4市のコンサートホールと各地を本拠地とし、アマチュア合唱団ながら真摯に研鑽を重ね、世界に冠たるバッハ指揮者・演奏団体との共演により高い評価と信頼を獲得している岡山バッハカンタータ協会、盛岡バッハ・カンタータ・フェライン、仙台宗教音楽合唱団、山響アマデウスコア4合唱団が連携し、被害を目の当たりにすることがなく、震災復興への関心の薄れが懸念される岡山では、改めて復興について考える機会となるよう、また、盛岡・仙台・山形の東北3市においては、震災後に多くを失ったであろう人々の心に慰めをもたらすことができるよう、被災地の復興への祈りを捧げる演奏会として企画、制作を行いました。
各演奏会を通して、出演者・聴衆一人ひとりが改めて被災者の方々の現状や心情に思いを馳せ、東日本大震災の復興について考えることができたように思います。また、すべての会場において、全力で活き活きとした演奏を披露したことにより、観客を魅了し、聴衆からは、「指揮者、ソリスト、合唱、オーケストラ、聴衆がこんなに一体となった演奏会は初めてだ」等賞賛の声が多く聞かれ、出演者全員の東日本大震災の復興への強い思いを伝えることができたように感じます。
最後に、この度のご支援により、岡山・盛岡・仙台・山形の各地の劇場・音楽堂等との交流、様々な意見交換により深い絆を結ぶことができ、地域の復興と音楽振興に貢献できたこと深く感謝申し上げます。